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前方引き出しテスト(足関節)
(1)名称 「前方引き出しテスト(足関節)」 (2)概要と目的 足関節(距腿関節)での不安定性を調べる目的で行われます。 主に前距腓靭帯の損傷度合いを調べるために行われることが多いです。 (3)スタートポジション ・選手はベッドの端から下腿が出るように座位となる。 ※腓腹筋の筋緊張が強い場合は、膝下をベッドから垂らすように位置させる。 ・トレーナーは正面に立ち、片方の手で下腿を固定し、もう片方の手で踵を包むように持つ。 (4)アクション ・固定している方の手は動かさずに、踵を持っている手を自分の方に引き寄せる。 ・健側と比較する (5)陽性反応 ・外側の靭帯部に痛みが発生 ・健側に比べ移動量が大きい ・エンドフィールの消失 これらで陽性と判断する。 また、オドノヒュー分類というものによって重症度も判定されることがある。 本来、オドノヒュー分類はレントゲン透視下で前方引き出しテストを行った時の移動量を計測して重症度を判定するが、 現場では便宜的に以下のような判断をすることが多い。 1度損傷:健側と比べるとわずかに不安定性がみられるもの 2度損傷:健患比がはっきりとしているもの 3度損傷:患側のみのテストでも不安定性が顕著なもの (6)テスト法の信頼度 ※文献検索中 感度: 特異度: (7)現場での実際 トレーナーの現場で行う場合は以下の点に注意します。 ・腫れはどのくらいでているか ・周囲の筋の緊張はどのくらいか です。 これをしっかり把握しないと、陽性や陰性の判断であったり、重症度の判断であったりが正確に行えないからです。 例えば、筋緊張が強い場合は前方への引き出し幅が小さくてもそれを重症度の判断材料として使わない場合もあります。 また、足関節の底、背屈の角度を変えてもテストします。 前距腓靭帯に一番ストレスがかかる角度や、本来であれば関節の適合性が高まる背屈位でも行ってみたりします。 そして、見落としてはいけないのが ・既往 ・関節弛緩性 ・健側との差 です。 たとえ前方への移動量が大きくても、今回の受傷によるものかは問診等も加味して判断します。 また、女性の場合等は特に、元々の関節の弛緩性もチェックして判断材料に加える必要があります。 (8)動画