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茨城県でミズカキチドリ(1) | Tori Note -茨城の野鳥観察日誌-
2018/9/8 茨城県の海辺でミズカキチドリ(Semipalmated Plover)を観察しました。 ▼情報を頂いて、日本では見ることが難しいハジロコチドリの夏羽が見られると勇んで出かけました。 ▼くちばしの付け根がオレンジで、黒いマスクをかぶっているような顔、冬羽よりもポップな感じでかわいらしいです。 ▼とても強い逆光で、ちょっと無理な体勢で観察しなくてはいけない場所でしたが、真上から近くで見ることができました。 めったに見られないハジロコチドリ夏羽を満喫し、第一発見者の方に感謝しつつ、意気揚々と帰路につきました。 ▼すぐ近くまで来たとき、妙にペタペタした歩き方をするのが気になり、カメラのモニターで足元を拡大こそしましたが、この程度のみずかきはソリハシシギなどにもありますし、シギチには大なり小なりあるだろうと思い、一瞬頭をよぎった妙な考えはすぐに払拭しました。 ▼しかし、その後薄暗くなってから撮影に行った身内らが、「蹼(みずかき)があるからミズカキチドリかもしれない。昼間撮った写真をよく見てみて」と言います。「ミズカキチドリは国内でほとんど記録のない北米の鳥だから、ありえないと思うけど」と言いましたが、自分の写真を見返してみました。 ▼すると、たしかに明瞭なみずかきがあります。 ▼調べると国内初記録のミズカキチドリを発見された方の記事には、内側(中趾と内趾の間)の小さなみずかきの有無がミズカキチドリとハジロコチドリの決定的な違いだと記されています。 つまり、内側の2本のあしゆびの間にみずかきがあれば、ミズカキチドリ。 ▼ある… ▼ヤバイ、どう見てもある…! ▼しかし、シギ・チドリ類ハンドブックの比較図を見ると、ハジロコチドリにも内側のみずかきはちょっとあるようですし、これだけでド珍鳥と舞い上がるわけには…。 ▼しかし、他のミズカキチドリの特徴とされる部分を確認すると、「過眼線と少し離れた口角」、「アイリング(ハジロコチドリにはほとんどない)」、「平均して細い胸の帯」、ミズカキチドリを否定する材料がなにひとつ見つかりません。 ▼すぐに第一発見者の方に考えを伝えました。すると、やはりミズカキチドリを疑って調査中ということでしたので、緊急オンライン会議を開いて検討した末、まず間違いないだろうという結論に至りました。