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映画『三度目の殺人』を観る。-『地獄の黙示録』あるいは反転のソクラテス -
『三度目の殺人』を観る。そのモティーフは、あるいは『地獄の黙示録』の変奏のように響く。 そこには真実から目を逸らして欺瞞に満ちた世界を生きることへの批判が通奏低音として流れている。 役所広司演ずる犯人は、カーツ大佐、あるいは反転した裁かれるソクラテス〈ニーチェ〉。 福山雅治演じる弁護士は犯人にこう呟く。「あなたは器?」その空虚、無意味さは、実存的な『地獄の黙示録』と関わるところにある三島由紀夫の『豊饒の海』と重なるものがある。 あるいは現代社会/法治国家における存在の忘却、その欺瞞性を暴くものでもある。 ‪満島真之介演ずる部下のギャルソン精神。‬ ‪「生まれた意味のない人間などいない!」と