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凍える冬の芸術祭!支笏湖氷濤まつり | NATURES.
北国には「しばれる」という言葉があるとおり、真冬は毎日のように氷点下。じっとしていると「寒い」を通り越して「痛い」という感覚に襲われる厳しい日々が続きます。そのため人々は暖かな家で過ごすことが多く、たくさんのお客さんで賑わっていた観光地には訪れる人もいない。そんな状況が当たり前でした。 そんな閉塞的な冬を変えるべく、「寒いからこそできることがある」と、北海道のあちこちでイベントが開催されています。毎年1月下旬から2月中旬まで支笏湖畔で開催される「支笏湖氷濤(ひょうとう)まつり」もそのひとつ。氷の世界を楽しむために大勢の人が訪れています。 自然現象が氷濤まつりの原点 氷による巨大オブジェやすべり台などを楽しめる「支笏湖氷濤まつり」は、自然現象がアイデアの源になっています。日本で2番目(水深363m)の深さを誇る支笏湖は、最北限の凍らない湖です。冬場は湖水がうねりと高潮によって岸に吹きつけられ、桟橋や陸に氷の柱や、玉状になって凍りつく「しぶき氷」という現象を起こします。 この自然現象をヒントに、スプリンクラーによる噴霧で人工的に再現したのが支笏湖氷濤まつりの氷のオブジェです。骨組みに1か月、水かけにさらに1か月、冬の到来とともに時間をかけて氷濤が作られるのです。 昼の顔と夜の顔、ふたつの魅力がある 支笏湖氷濤まつりの開催時間は、9:00~22:00とロングラン。それぞれ異なる楽しみ方ができます。日中は自然光に照らされ、氷のオブジェはブルーに輝きます。コンパクトな会場には、すべり台や長靴で楽しめるスケートリンクなどがあり、子供たちだけでなく雪が珍しい国から来た外国の方々も歓喜をあげて楽しんでいます。 かわいらしい馬に乗り場内を回るホーストレッキングや、地元の素材をふんだんに使ったフード類なども充実し、視覚・味覚共に楽しむことができます。 16時からは色とりどりにライトアップされ、幻想的な世界へと変わります。この日の気温はマイナス3度。地元的には「今夜は暖かい」という気温ですが、しっかり防寒していなければ凍えてしまいそう。プレハブの休憩室が設置され、多くの人たちが暖をとっていました。 凍える夜空に大輪を咲かせる