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ナチョからの伝言 | Amores Perros
ナチョからの伝言 おい母ちゃん。 俺が急逝してお悲しみのところなんなんだが、俺、母ちゃんにたのみたいことがあるんだ。母ちゃんは、俺の願いはなんでもきいてくれたから、こんどもきいてくれるにちがいない。 俺の元妻のエビのことなんだ。 母ちゃん、俺を家族にするまえとあとで、3回か4回は会ってるよな。あの、ひときわでかくて、ぐいぐい来るグラマラスな女。ラナおねいちゃんとだいぶキャラのちがう俺の元奥さん。気立ても器量も超いいのになぜかまだ家族のお迎えがないんだ。保護されてからもう1年5ヶ月にもなるんだよな。 これは母ちゃんが俺を家族に迎えたいって言ってくれた、2017年12月の譲渡会のとき。エビといっしょに抱っこしてもらったっけな。 保護されてすぐの譲渡会で俺たち相思相愛だったというのに、迎えにくるのが12月とは遅かったなぁ。ずいぶんと待ったぞ。うれしくて母ちゃんのことじっと見つめちゃったよ。でも仮の母ちゃんちでもうんと大事にされていたからな。たのしく待てたぞ。 これは俺がもう母ちゃんの子になってからの譲渡会で、ひさしぶりにエビと会ったときの写真だ。 「おい。おまえ、まだおうちが決まらないのか?はやく家族の迎えがあるといいな。なんなら俺んちくるか?母ちゃんは俺の願いごとはなんでもきいてくれるんだ!ちょっと(だいぶ)ややこしい性格だけど心のやさしい、とびきりべっぴんなおねいちゃんもいるんだぞ。」って、ちょっと自慢しちゃったんだ。 ラナのナチョロス おねいちゃん、俺が逝ったあと、1週間もごはん食べなかったんだよな。 ほんのちょっと、数十分から小一時間の留守番も、俺の遺影を置いてるテーブルに手をのせて遠吠えしてるおねいちゃんを見て、「おねいちゃん、俺ここにいるぞ、泣くなよ」って何度も話しかけたんだけどな。俺もおねいちゃんのこと、大好きだったよ。おねいちゃんはいっけんツーンとクールに見えて、実はハートがめちゃくちゃ熱いんだ。 チコ兄が逝ったあともラナおねいちゃんは食欲が失せて、お留守番できなくなって、膵炎にまでなってしまったんだよな。俺が旅立って深く悲しんでいる母ちゃん、ラナおねいちゃんのことも心配でさらにつらい様子で、俺すごく心配だったよ。