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【初・中級者向き】映画「ローマの休日」とブレグジット・ショック  | ジャイコミ
あまりにも著名なロマンチックな映画。オードリー・ヘップバーンがこれ1本で大スターになり、アカデミー主演女優賞を獲得。世界中に髪型が流行し、日本では「ヘップ・サンダル」という言葉も。オードリーは監督のウィリアム・ワイラーが撮影審査で発見し、プロデューサーたちの希望していたエリザベス・ティラーを拒否。やはりワィラーは大監督で、オードリーの抜擢が、この映画を永遠に残る名作にした。 一方のジョーの役のグレゴリー・ペックも、もともとケイリー・グラントを念頭に置いて書かれていたのが、ケイリーが断ったため転がり込んできた。また脚本を書いたダルトン・トランボが赤狩りのおかげで映画には名前は表記されず、映画の発表から50年後のDVD発売時のようやく表記された。 主演の二人、脚本、それぞれ事情があったが、ワイラー監督の強い意志で見事なチームになり、あの名作が生まれた。 ところが残念なことに、私たちがデモクラシーの元祖と考えていた英国が、EUからあの離脱合意案を3回否決。「決められない政治」に世界中がはっきり言ってあきれている。チームどころか、国家の体をなしていない、と言ったら言い過ぎだろうか。 英国議会は、離脱賛成派、離脱反対派、ソフトランディング派が乱立し、大混乱。ただひとつ、「無秩序な離脱」に反対、という1点では一致している。この回避姿勢が好感され、たびたびのNY株高にもつながった。 しかし、依然として英国議会の方向はまとまっていない。北アイルランドとの国境問題は簡単にはカタが付かない。迷走はまだ続いて、意図しないままに「無秩序なEU離脱」が発生してしまう可能性は、誰も否定できないだろう。 私の旧知の友人、大西良雄さんが最近のブログで「ブレグジット・ショック」の影響が巨大なことを書いている。 元東洋経済の幹部の大西良雄さんは、昨年11月の英イングランド銀行の「無秩序なEU離脱が発生した場合の影響がリーマン・ショック時より大きい」と予想している、とした。 イングランド銀行は2019年3月に「無秩序な離脱」をした場合、2019年のGDPを最大8%押し下げる(リーマン・ショック時の2008年は6・25%)。 また失業率は4・1%(2018年)から、7・5%に上昇、対ドルポンドレートは25%下落、住宅価格は30%、商業用不動産は48%の大幅下落を予想した。