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【初・中級者向き】映画「運び屋」とテクノ冷戦と次の「アップル・ショック」 | ジャイコミ
クリント・イーストウッドの10年ぶりの主演・監督の最新作。8月に84になる私としては89歳のクリントの活躍は本当に心強い。オレも頑張らなくっちゃ。 原題は「THE MULE」動物のラバつまり雄ロバと雌馬の雑種のこと。「麻薬を密輸するために外国から雇われる素人旅行者」の意味らしい。 ストーリーは方々で紹介されているが、実話をベースにしており、90歳の退役軍人で達人園芸家が、ビジネスに失敗し差し押さえられ家族からは総スカン。そこにメキシコの犯罪組織からアメリカ大陸を縦断する麻薬の運び屋の仕事を世話される。高額の報酬を方々に寄付し、財産を取り戻して、主人公は放置していた妻や娘に償いをする。 一方、ある麻薬取締官が大物の運び屋の存在をかぎつけて、捜査を開始。主人公の方は犯罪組織の内部抗争に巻き込まれてしまう。そこに妻がガンで死の床についてしまい、納期までに麻薬を運べなくなり、破局に至る。 昨年10月4日のペンス米府大統領の対中「新冷戦」宣言以来、NYダウは18%下落し、1月、2月、3月と戻って下げ幅の94%回復。しかし、FAANGはまだ高値比で戻りが鈍い。 ペンス演説でグーグルが名指しで警告されたのと関係があるだろう。同社は中国でインターネット検索サービスを提供を行い一時撤退していたが再び進出しかけていた。 日本なら新聞で叩かれそうだが、そうではない。実は同社の従業員が1400人連名でNYタイムスに公開質問状を掲載している。その後グーグル経営陣は同計画の中止を声明した、とか。対中国への米国全体の猛烈な警戒感だろう。 ハイテク銘柄は中国に生産ネットワークをかなり依存している。アップルの場合、上位200社のうち36が中国企業、ここは間違いなく今後生産体制の変更を余儀なくされるだろう。つい先日「アップル・ショック」があったのは記憶に新しいが、第2のショックはそう遠くあるまい。四半期ベースの決算で、近い内と思うが赤字になれば大株主の機関投資家、特に年金が持ち株を減らす内部規定がある。戻りは売られるケースが出てくだろう。 要するにユーラシア・グループのイアン・ブレマー氏のいう「テクノ冷戦」は、、グローバルなビジネスモデルの企業、とくにハイテク企業に大打撃を与える。これが株安につながるのは、ハイテク7社がS&Pの5年間の上昇の37%を占めていることから、お分かりいただけよう。