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日本人が知らない中国投資の見極め方【2】10月にも開通!「香港-上海直通列車」で上がる株 | ジャイコミ
アナリスト 周 愛蓮 この10月にも香港と上海の株式の相互売買が可能となる「香港ー上海直通列車」が開通する。これにより、海外の個人投資家が中国本土株を購入できるようになる一方、中国の投資家も香港の株が購入できるようになる。市場で何が起きるだろうか。 2014年4月10日、香港と中国の証券監督当局は、香港証券取引所と上海証券取引所の株式の相互売買を認可すると正式発表。その後、取引ルールの制定やシステム整備が進められ、10月に正式スタートを切ることになった。これにより、従来は中国政府の認可を受けた一部の機関投資家しか購入できなかった中国本土株を、日本を含む海外の個人投資家でも購入できるようになるのだ。 相互売買に参加できる投資家の要件に関し、香港では特に制限は設けない方針だ。一方、中国本土では香港株に投資する個人投資家は、株式口座の残高金額が50万元(約800万円)を下回らないこと、と規定している。 相互売買の開始に向け、香港証券取引所は上海に子会社を設立し、香港からの売買を取り次ぐ。一方、上海証券取引所も香港に子会社を設立し、上海からの売買を取り次ぐ。投資家は、それぞれ現地の証券会社を通じて発注・受渡しすることになる。 9割が購入可能に 相互売買の対象に指定された銘柄は、香港市場では、ハンセン大型株指数と中型株指数の組み入れ銘柄、香港取引所(H株)と上海取引所(A株)で同時上場している銘柄の合わせて266銘柄。 上海市場では、上海180A株指数と上海 380A株指数の組み入れ銘柄、香港取引所(H株)と上海取引所(A株)で同時上場している銘柄の合わせて568銘柄。これは、それぞれ香港市場の時価総額の約8割、上海市場の同約9割を占める。 投資家の最大の関心は、相互売買開始後に、香港市場で買われそうな銘柄だろう。 中国のポータルサイト最大手企業であるシナ(新浪)が中国本土で行った調査によると、76%の投資家は香港株式の投資に「興味がある」と答えたという。相互売買が可能になった後、「投資資金の3割以上を香港株に投資したい」と考えている投資家が38.1%、「1~3割を香港株に振り分ける」と答えた投資家が34.8%を占めたという。つまり、株式投資できる富裕層の大半が香港株への投資に興味を持っていることになる。相当の中国マネーが香港市場に流入するだろう。