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[転載〕私の地図ラー道は、東京のガイドブックから始まった | 平井インターネット研究所
一七歳の誕生日に、友達二人に誕生日プレゼント何がいい?と聞かれ、「東京のガイドブックかな?」といった。 女子高生の欲しいものが、メイク道具でも、可愛い雑貨でもなく、「東京のガイドブック」。 友達二人は、「そんなものでいいの?」「そしてなぜ東京?」と大変訝しがったが、本人が欲しいと言うことだしと、二人でお金を出し合ってプレゼントしてくれた。 おずおずと「これでいいかな?」と言われながらもらった。私はテンション上がって喜んだが、友達は私の喜びぶりを前に、?マークを頭に浮かべ、苦笑いしていた。 私たちは、千葉の、しかも東京へは1時間あればいける街に住んでいたので、「銀座のスイーツ巡り」みたいな雑誌の特集とかならまだしも、わざわざ東京全域の分厚いガイドブックを買う人なんて、あまりいなかった。 私は隅から隅までガイドブックを読み込んだ。 その時一番の地図趣味は、都内の地下鉄路線図をニヤニヤ眺めること。 大学探しのオープンキャンパスに行くにあたって、新ルートを通り、地下鉄全路線を乗り終えるのが楽しみだった。大学見るのは口実で、それを機にメトロ路線制覇という密かなチャレンジをしていた。大学は全部落ちた。 いま、地図が好きな人の集まり「地図ラーの会」に平井支部長として参加している。地図ラーの会が発行したリトルプレスには、このブログでまとめている「ノラ椅子」について路上観察の視点からエッセイとして寄稿させてもらった。* そして思い出したのだ。 私の地図趣味は、東京のガイドブックからはじまった。 いつも街を知る時に、観光地的なミーハーな部分から入るのは、そういうスタートが影響している。 最終的に、大学院での論文では、文学批評だけど、東京が20世紀初頭、地方出身の単身女性にとってどのような居場所となり得たのかを分析し、東京の都市の成り立ちにページを多少割いている。 もともと小学生の時から、学校教科書で配布される地図帳をだらだら眺めるのが好きではあったが、地図マニアだったり、地形マニアだったりの人のように知識がたくさんあるわけではない。 街をどう眺めるか?何にぐっとくるか?を人の営みとの関わりを思うことが多い。土地の文化的な成り立ちとか背景については、研究寄りな視点でこれから再び調査していきたいと思っている。