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ローホー|「今の音楽業界はあんまオモロない でも音楽をやるのは最高!」 | HARDEST MAGAZINE | ハーデストマガジン
いつも酔っぱらっている。テーブルに着いて話をするときも、ステージの上に存在しているときも。彼は上機嫌で繊細で、ときどき醒めていたり熱くなったりしていて、それはまるで彼の歌の中にあるフロウのように、とても飄々としていて多面的だ。昨夜観た彼のライブでも、もちろん彼はいい感じに酔っぱらっていて、ヘラヘラと笑いながらふらりとステージに現れた。片手にはオレンジ色のお酒が入ったプラスチックカップ。フロアに集まった友達とちゃかし合いながら、たくさんのステッカーが張られた相棒のガットギターを手にした。それから始まった数十分間の出来事は、どう筆舌を尽くしたって書けるようなものじゃない。"神がかり的に華麗な指さばき…"だとか、"まるでギターが身体の一部のように…"だとか、そんなつまらない言葉を書くくらいなら、沈黙のほうを選ぶ。ほんとうに脳が感激で痺れたとき、人は気の効いた言葉なんてまったく出なくなるのだ。