ethnica.jp
レザージャケット&レザーチェアの修復
先日、アップした2017年にてがけたものづくりフラッシュバックでも、幾つかの修復の案件を紹介しましたが、今回は、レザーの品に関する修復の様子をご紹介します。 レザークラフトは、専門とはしていませんが、木と同じく、お手入れ次第で、味わい深く、表情を変える素材として、個人的に好きです。 10年ほど前から、時間があるときに、少しずつ練習を重ね、最近では革を使った家具の一部は、修復などのご依頼もお断りせずに、扱えるようになってきました。 今回、馴染みのお客様と、地元横浜市青葉区の友人からの依頼でレザー製品の修復が続けて入りましたので、同時進行で、作業をいたしましたので、そのレポートをご紹介します。 使い込まれたレザーチェアの座面を貼り替える こちらは、2016年に手掛けたオットマンのレザー表地の交換動画 底板もクッション材もあるオットマンとは異なり、今回、ご相談いただいたのは、 7−8年前に、お求めいただいたインド製のアイアンとレザーだけのシンプルなチェア。 素敵なデザインの一点もののイスで、座面も背もたれも、クッションは無く、革のテンションだけで成り立つというものです。 しかし、スプリングもクッションも、下地もない座面ともなると、荷重もかかりますので、丈夫で程よい厚みのある革、そしてきちんとした縫製が必要になり、 調達と納得行く仕上がりのための勉強にお時間をちょうだいすることをお許しいただいた上で、仕上げさせていただきました。 革は、浅草橋の問屋さんに赴き、丈夫なヌメ革を入手。これを起こした型紙どおりに裁断して、 一旦水浸しに。革は濡れると延び、乾くと締まる(縮む)という性質を利用して、濡れた状態で、アイアンのフレームに固定。 クランプを総動員して、癖付けをした上で、革紐で、縫い上げています。 ただし、背もたれの革はまだ使える状態でしたので、残したのですが、新調した革とは雰囲気が異なります。 そこで、アイアンの鉄とタンニンなめしの革の反応による黒褐色のシミなどを再現し、 オイルを染み込ませ、陽に当てという作業を繰り返してエージングをし、可能な限り、オリジナルの状態に 近い仕上げにしています。 あとは、時間とお手入れで、少しずつ飴色に変わっていくのをじっくり待ちながら お使いいただくことになります。 続いては、 30年の時を経たムートンジャケットが復活