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自分の一票で日本を変えられる?
明日、台風の近づく中、第48回衆議院議員総選挙の投票日を迎えます。期日前投票をすませた方は良いでしょう。実際には明日この悪天候に立ち向かって投票所に行くかどうか、迷っていらっしゃる方もいらっしゃると思います。マスコミでは様々な情勢予想が飛び交いますが、所詮は自分の一票ごときで、日本の政治を大きく変えることなどできるわけがない、という諦め気分になっている方も多いでしょう。 今日はそんな方のために、僕自身の体験談をお話しします。僕も実は諦め気分になっていた経験があるからです。 今から17年前、僕は40歳で、当時50歳だった池上彰さんと一緒に、こども向けのニュース番組を作っていました。その年に行われた衆議院議員総選挙の前日の放送は僕の担当でした。土曜日夕方の生放送を出すために僕はヘロヘロになるほど働き、前日は徹夜をするほどでした。生放送のテーマはもちろん「国会」ですが、不偏不党で選挙の重要性を解説をする番組を、なんとか無事に放送することができました。 放送終了後、出演者スタッフ一同はくたくたに疲れていて、とにかく早く帰って日曜日はぐっすり寝たい、というのが誰もの心境でした。職場の業務が終了して、帰宅しようとしたときです。突然、池上彰さんが僕に質問しました。 「ところで杉江くん自身は、明日は投票に行くの?」 都心に住んでいた当時の僕の選挙区では、某政党の大物議員K氏が毎回、圧倒的多数で当選しており、その時もK氏の当選が確実視されていました。そんな状況下でしたから、僕一人が投票しようとしまいと、どっちみちK氏が当選するので、僕の一票なんて意味がないと感じていました。僕は池上さんに正直に答えました。 「僕は投票に行きません。うちの選挙区では、どうせK氏の圧勝だから何も変わらないし」 すると池上彰さんが厳しい表情になり、 「なぜ何も変わらないと言えるんだ? 変わるかも知れないだろう? 選挙の解説番組を作った杉江くん自身がそんなことでどうする!」