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神風特攻隊と自爆テロはちがうという主張について
大日本帝国陸海軍が大好きだ、靖国神社は神聖だとおっしゃる方々は、日本の「特攻」が現代の「自爆テロ」の発想元となったということには嫌悪を感じるようです。 たとえばFacebookでは次のようなブログがシェアされ拡散されます。 「これは驚いた。未発表資料が出て来た!!神風特攻隊が残した戦果は、実はすごかった。」 これに対して賛同する方の代表的感想は、 日本の特別攻撃隊たちは権勢欲とか名誉欲など、かけらもなかった。祖国を憂える尊い情熱があるだけだった。 代償を求めない純粋な行為、そこには真の偉大さがある。 テロと特攻は大きく違う。 アメリカ軍が、日本軍の特攻に苦しんだという上記記事はWikipediaにも記載されていて、別に新たな事実でもなさそうです。 カミカゼ=自殺機攻撃は、全くの想定外で、レイテ、沖縄戦でのアメリカ海軍の司令官を含め将兵をノイローゼに追い込むほどの効果はあったと記述されています。 具体的な「戦果」については、Wikiを参照してもらうとして、「戦果」のみを過大に評価するのは、帝国「大本営」の得意とした伝統的悪弊と言えるでしょう。 もちろん戦果の裏には、帝国はパイロットと特攻機を出撃のたびに全滅させていたし、特攻の効果を見定めるための帰還兵もごくわずかで確認のしようがなく、資料もアメリカのものを信じるしかないということになります。 歴史的な経過やアメリカ軍の日本攻撃戦略という文脈でみると、大日本帝国の「特攻(自爆攻撃)」は、アメリカ軍の戦略にもほとんど影響を与えず、ひたひたと日本本土に迫って、大日本帝国はなすすべがなく追い詰められて降伏したというしかありません。 たしかにアメリカ軍は日本に接近するほど損害が大きくなりましたが、結局は、100万円持っている人の1万円の損と、1万5千円しか持っていない人(大日本帝国)の1万円の損の違いと考えねばなりません。 アメリカの立場に立って、客観的に特攻が、アメリカの戦略に影響を与えた可能性を考えるなら、損害の甚大さを憂慮して上での、原爆の早期使用でありましょう。