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クルージング伊豆大島ヨットの旅
ヨットに乗ってクルージングしたことのある人には説明の必要はないが、いったん海に出るとヨットの上はなかなかハードなスポーツの場となる。操縦だけではなくセイルの出し入れ、トリミング、ロープワークといった作業をひっきりなしに行いつつ、他の船とぶつからないようにワッチが欠かせない。優雅な面とこの緊張感が同居しているところにヨットの魅力はあるのかも知れない。 今回のロングクルーズは一日かけて伊豆大島の波浮港をめざし、港に停泊したヨットの中ですき焼きパーティーをして船中泊。また一日かけて浦賀の母港ベラシスマリーナに戻ってくるというもの。 この船中泊というのに、我々の女子クルーたちは逃げ腰になった。彼女たちは初島のエクシヴにでも宿泊するプランじゃないと参加しようとしない。というわけで12人乗りのヨットにキャビンクルーの女子たちを除いた男子5名だけのコアなメンバーによる今年の夏のロングクルージングと相成った。 たまには男ばかりのヨットも悪くない。すき焼きの肉は一人400グラム、ぺろりと平らげる。誰にも気兼ねせず、お金もあまりかからない。さびれた大島の漁港で、なんともいえない懐かしい素朴な風情を楽しむ。往路は向かい風の南風で微風。ほとんどエンジンの力だけで走ったので7時間半もかかってしまった。が、帰りは意外にもちょうど良い東風がセイルをはらませ、頬に心地よい風を受けながらエンジンを切ってセイリングならではの静かな航海ができた。所要時間もなんと4時間とだんぜん風のパワーの方がスピードが出る。まさにヨットらしいヨットの二日間だった。