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東方学院松江校定期講義「ラフカディオ・ハーンの異界と宗教観」 | 八雲会 | The Hearn Society:小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の研究・顕彰
ハーンは両親の離婚後、ハーンは大叔母のブレナンに引き取られ、厳しいカトリック教育を受けることになる。そして1863年にはイギリスのダラム郊外のカトリック系の寄宿舎学校であった聖カスバート校に入学する。このようにハーンの初期の人生ではキリスト教との関わりが見られる。またハーンは後に「生命がどこから来るのか」("Whence Life?")「どこへ行くのか」("Whither does it go?")「なぜ存在し、苦悩するのか」("Why does it exist and suffer?")という究極な問題について考えるようになり、最初はその答えをハーバート・スペンサー(Herbert Spencer, 1820-1903)の社会進化論に求めるが、仏教に求めるようになる。こ うしたハーンの人生と作品を通してハーンの宗教観の変化を考察したいと思う。 また、ハーンは「小説における超自然的なものの価値」("The Value of the Supernatural in Fiction")の中で「我々自身が霊であり、全く不可思議な存在なのである」("we are ghosts of ourselves—and utterly incomprehensible.")(On Art, Literature and Philosophy 116)と述べており、私達自身の中に霊が存在し、我々が冥界と共生するものであると捉えている。それ故、異界である冥界を知ることは自分自身を知ることに繋がるのである。ハーンは今日でも大事な視点を示唆してくれている。この講座を通してハーンの多様な面に興味を持っていただければ幸いである。 (「受講の手引き」より) 中村元記念館島根県松江市八束町に新しく開館した、インド思想、仏教学、比較思想学の巨星、中村元博士の記念館です。 日程変更について (4/19 17:00追記)
八雲会 (The Hearn Society)