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何を創っている?
キャラバンへかばんを受け取りに行く。3週間前にオーダーしていたかばんだ。ワクワクしながらお店の階段を上がる。どんなふうに出来上がっているのか、頭の中のイメージとどれだけ違うか、ドキドキ。 お店のご主人は、松山千春にほんの少し似ている(すごく主観が入ってます)。30代っぽい。シャイな感じで、オーダーのときも、積極的に提案されなかった。1人で切り盛りしている。 かばんとご対面。 すごく気に入った。メッセンジャーバッグ的な持ち方をしたかったので、できるだけ持ち手を短くしてほしいと頼んでいた。たすき掛けしてみたら、肋骨の横に鞄が密着。ご主人が、「持ち手はもっと短かいほうがよかったですか?」と尋ねてくれた。まったく問題なし。 脇のすぐ下にかばんがピタっとくっつくようなイメージを抱いていたから、ご主人の心遣いが嬉しかった。持ち手が少し長くなったけど、脱着を考えるとちょうどいい。僕が想定していた長さだと、実用には不便だっただろう。ほんとうに嬉しい。 形(50パターン)と持ち手(20パターン)と生地(200パターン)を組み合わせて、バッグを作ってもらう。3週間前、僕が選んでいるとき、お店の中には、4人1組の女性客(20代と40代の2組、合計8人)がいて、狭い店内は、ごった返していた。僕はすぐに決まったけど、女性客は悩んでいた。 20代の4人組は、夢中になって選んでいた。もう友達のことなんてかまってられないような雰囲気。でも、ときおり「どうするの?」とか聞いてみたり。40代の4人組は、店内に飾ってある完成品の中から選んでいるみたいだった。1人が肩にかけると、3人が一様に「いいわぁ」なんて声をかけながらウキウキしたご様子。迷うだろうなぁ、でも、それが楽しいよなぁ、と観察していた。 かばんを受け取りに行ったとき、ご主人はミシンを踏んでいた。店内には誰もいなかった。1人で何もかもしなければならないけど、飄々としている。シャイなご主人が創ったカバンを手に取って僕は喜ぶ。 次のかばんを選ぼうと、生地と形を眺めている間、再びミシンが、ジージーと音を立て始めた。僕の視線は、かばんとミシンを何度も往復する。いつかこんな仕事をすると誓った。今は、何も創っていない。いや、作れない。だけど、いつか、自分の創ったものを手に取る人たちの笑顔と出会う。そんな創作をしたい。 ちなみに、創ってもらったかばんの値段は、5,565円でした。とっても素敵なかばんをありがとうございます。すぐ近所だし、近々2つ目をお願いします :mrgreen: