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【号外】【詳説】ブルーオリジン社、ロケットの垂直着陸を実現 | SPICA
SPICA九州支部の北原です! 突然ですが、アメリカ、ブルーオリジン社のニューシェパードというロケット(システム)が、無人のテスト飛行において100.5kmまでの垂直上昇、垂直着陸を成功させました。(アイキャッチ画像:着陸したニューシェパード) これは、NASAや他の民間企業においても今までに達成されておらず、世界のロケット業界には波紋が広がっています。 そこでSPICAとしてもこの波に乗り遅れるわけにはいかない!と号外記事を書くことになりました。 以下、長くなりますがお付き合いの程、宜しくお願いします。 そもそもブルーオリジンとは ブルーオリジンは、アマゾンの設立者が設立した、航空宇宙企業です。 同社は、格安で宇宙旅行を行う技術を開発するために設立され、2010年には商業宇宙旅行を行うと予定されていましたが、その目標が達成されないどころか進捗状況の音沙汰もなく、実現性が疑問視され始めていました。 ニューシェパード ここで、同社が開発しているニューシェパードの概要を説明します。 同ロケットは100kmまで乗客を運び弾道飛行を行うものとして、開発されています。 機体は大きく二つに分かれていて、ひとつは乗客を載せたカプセルモジュール、もうひとつはカプセルモジュールを100kmまで上昇させるブースターモジュールです。 両機はブースターモジュールの燃焼終了後、分離され宇宙空間に到達、乗客は4分間の無重力を体験することができます。カプセルモジュールはその後パラシュートを開いて減速し降下、直前でロケットを逆噴射し着陸します。 そして、ここからが最大の特徴で、燃焼を終えたブースターモジュールは機体を制御しつつ音速で降下、地上付近でエンジンを再点火し逆噴射を行い、指定された場所へ自動で垂直着陸を行います。 回収したカプセルモジュールはパラシュートを詰め、ブースターモジュールは推進剤を再充填することで再度利用することができます。 つまり、全段を再利用することで使い捨てロケットと比べたときのコストを下げようという訳ですね。 音沙汰なし→突然の実験&成功 話を戻します。前述のようにほとんど何の音沙汰もないブルーオリジンでしたが、突如2015年4月、ニューシェパードの無人での打ち上げテストを発表します。そのときの打ち上げでは、高度93