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環境が脳を育てる~子猫の実験~ | Harmonista
子供の時に何に触れるのか?ということは、その後の脳の状態を決めるのにとても重要です。 1981年にノーベル賞を受賞したウィーゼルとヒューベルが始めた子猫の実験は実に衝撃的です。 子猫の片目を一時的に遮断します。 すると、遮断するのをやめた後も、脳の視覚野の神経細胞は遮断した目に反応しなくなってしまいます。しかも、その子猫の行動観察をすると遮断した目は実際、見えなくなっているそうです。 もともと目が悪かったわけでも、脳に問題があったわけではなく、ただ単にその目に刺激がいかなかっただけです。しかも一時的に。それでも適切な時期に刺激がないことでそうなってしまうのです。 さらには、縦縞しか見えない環境で子猫を育てるとその子猫は横縞が見えなくなってしまいます。 縦縞によく反応する神経細胞は増えるのですが、横縞に反応する神経細胞は減ってしまうのです。だから、床に棒が落ちていたりしたら、つまずいて転んでしまいます。 つまり、縦縞の世界で育った子猫と横縞の世界で育った子猫では、その後同じものを見たとしても見える光景が全く違うわけです。 それくらい脳が発達する時期にどういう環境に身を置くのかというのは大切ということです。 脳の取扱説明書 p154 脳とこころの豆知識 - 私たちが見ている世界はみんな同じなのか