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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション | Case Of Akvabit
小学生が観る映画じゃない。小6の娘は友達にこう言われたらしい。本作のことである。しかし、それでもミッションインポッシブルが観たいという娘。噂のスタントを観たいと思った私の希望が一致し、二人で観に行ってきた。 小学生が観る映画じゃない、という声のとおり、夕方の回だったにも関わらず、7割がた埋まった劇場の中で子供は娘一人だけ。しかし、本作は小学生の子どもにも見せられる作品と言ってよいと思う。このシリーズの良いところは、スタイリッシュなところである。スリリングだし、手に汗握る展開の連続なのだが、残虐な死体は転がらず、拷問シーンも皆無。お色気シーンも全くない。そもそも激しいアクションシーンの連続のはずなのに、トム・クルーズの顔には殆ど血も痣も現れない。ヒロインのレベッカ・ファーガソンにしてもそう。ラストで少し痣が見える程度。 本作の売りは俳優自らが体を張ったスタントシーンにあるはず。窓ガラスに飛び込むシーンが何度もあるにも関わらず、顔がきれいなままなのはいかがなものだろうかと疑問を抱いた。 とはいえ、本作はもともとアクション映画ではなくスパイ映画である。スタイリッシュに諜報し、相手の情報を盗む。スパイの本分はアクションにあらず。そう思えばよいと思う。だが、本作のアクションシーンが凡庸でないのは周知の通り。本作で出てくるカーチェイスや離陸する飛行機に飛び乗るシーンは、アクション映画も真っ青。上空を飛ぶ飛行機の扉の枠に手を掛けて飛ぶシーン、6分ほど息を止めて水中を潜るシーン、ウィーンのオペラハウスから飛び降りるシーンなど、トム・クルーズとレベッカ・ファーガソンのお二人のスタントなしの体当たり演技にはただただお見事というしかない。そして相当高度であろうそれらのシーンを撮影する技術の凄さも忘れてはならない。 観た所、エンドクレジットに出ていたスタントの方は10名ほど。あれだけのアクションシーンでこれだけの数のスタントマンしか使っていないということは、スタントなしの看板に偽りなしと言える。 実は私は、本シリーズを映画館で見るのは初めて。だが、本作は、劇場の大スクリーンで見てこそ、俳優の命がけの演技が堪能できるというもの。今までの4作をレンタルでしか観ていなかったことが悔やまれる。