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ガラパゴス化する日本 | Case Of Akvabit
私は仕事上で多大な不便を託っているにも関わらず、いまだにガラパゴス携帯を使用している。 ガラケーという割に、飯の種であるSNSや携帯などのIT分野以外では、私の中ではガラパゴスが単なるはやり言葉になってしまっていて、浅い言葉の使い方はよくないと思い、一体どのようなガラパゴス化が起こっているのか、興味を持って読んでみた。 医療や大学、会計基準など、聞いたことのない略語や知っている略語、そして私の飯のタネであるはずのIT分野においてもカーナビやオサイフケータイ、ICカードなど、日本に住んでいるとその便利さを享受しているサービスの数々が世界ではほとんど使われていない状況の数々が紹介されていく。まさに井の中の蛙大海を知らず、を地で行くような現状に恐れを禁じ得ない。 一方で柔道がJUDOとして生まれ変わっていく中で、日本の相対的な地位が下がっている現状をメダル数の推移などで示すが、ガラパゴス化を逃れた分野すらも、未来に展望が開けず、ガラパゴス化が進んだ日本の将来についても悲観的な予想が提示され、読んでいて危機感は増す一方。当然ながら日本の人口減少傾向も取り上げられており、内需型の経済構造が今のままでは維持できないことも書かれている。 もちろん非難しっぱなしではなく、処方箋も用意してくれているのだが、即効性のある案があればどの会社も霞が関ですら採用するわけで、具体的な案というよりは成功例として十数例のケースが挙げられているのみである。 ただ、それらの成功例から見るに、国内でとどまっている限り、ガラパゴス化から逃れる術はないことがよく伝わってくる。 標準化会議などに積極的に参加していくことでゲームのルール作りに携わっていかねば行けないという主張については、今のTPPの動きもあってうなづけるところが多い。 TPPについても私は闇雲に反対を唱えることはできないと思っていたけれど、人口減少について、有効な策が打てていない現状では、閉じこもる形をとる選択が危険であることがよくわかった。外国人参政権も、TPPも私が単純に反対と旗幟を鮮明にできないのも、人口減の今、有効な案を考えられない以上、より一層外に開かれた日本でなければどうしようもないのでは、と思わずにはいられない。 最後に疑問点を一点。