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読書案内:「自由論入門 第1回」より | フィルカル
こんにちは、フィルカル編集部です。 最新刊の『フィルカル Vol.2, No.1』はもう手に入れて頂きましたでしょうか。 通販での年間購読も始めましたので、こちらもぜひご利用ください。 さて、この最新刊にて、高崎将平氏「自由論入門」(全3回)が好評のうちに完結いたしました。 「自由」の問題とは何か、なぜ自由が問題となるかという点から出発し、自由と決定論の両立をめぐる代表的な議論の検討を経て、自由と非決定論との両立性という量子力学も絡んだホットトピックへと至ったこの連載。 一連の議論を通して、現代自由論に興味を持った方も多いのではないでしょうか。 そんな方のために、その先に進むための「読書案内」を著者の承諾のもと、本文より再掲いたします。 ぜひ、ご自身の興味から自由論の議論にご参加ください。 今回は「自由論入門 第1回」の「読書案内」です。 (以下、「自由論入門 第1回」『フィルカル Vol.1, No.1』pp.34-37より引用) 本稿を読んで自由論に興味を持ってくれた読者のために、自由論に関する文献を(邦語・英語文献を併せて)紹介したい(はじめに断わっておくが、今回だけでは紹介しきれない文献も数多くある。それらの一部は次回以降で紹介することができればと思う)。まず日本語で読める入門的な文献としては次の二つが挙げられるだろう。 (1)鈴木生郎、秋葉剛史、谷川卓、倉田剛、2014年『現代形而上学―分析哲学が問う、人・因果・存在の謎』(新曜社) (2)門脇俊介、野矢茂樹編、2010年『自由と行為の哲学』(春秋社) (1)は最近出版された現代形而上学の体系的な入門書で、第二章が自由に関する章となっている。コンパクトながら現代自由論の主要な論点を網羅的におさえており、哲学的な議論にそこまでなじみのない方にも自信を持っておススメできる一冊だ(本稿を書く上でもかなり参考にさせてもらった)。今回の記事では取り上げられなかった非両立論の代表的な議論や立場についても詳しく論じられている。