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イチかバチか?! お嫁さんと津軽塗の関係。 | YOiCHi Permanent Design Fabric
今年4月、私はお嫁さんを募集した。 そして、自分なりに「この人ぞ!」とお一人に決め込んだ。 今回はそんなお話の続編です。 5月上旬、お嫁さん候補との初対面を控えた私は弘前市在住の津軽塗職人、北畠栄理子さんの工房にお邪魔させていただいた。 工房内、所狭しと並ぶ制作途中の作品たちに圧倒される。 津軽塗は言わずと知れた青森の伝統塗技法。漆を数十回塗っては乾かし、研ぐという作業をひたすら繰り返す、全部で四十八もの工程から生み出される三百年以上の歴史を誇る技術である。 女性ならではの感性が光る新作。 伝統を守りながら、新時代へ攻め入るような作品だ。 工房には何故か豆腐が。 北畠さん「漆に豆腐を混ぜて粘りを出すんですよ」 そして、卵。 北畠さん「卵の白身を混ぜると、漆を塗った時にイイ感じの凸凹ができるんですよ」 身近な食べ物から生み出される伝統技法の妙である。 刷毛は人毛。 作品に応じて刷毛を使い分けるという。 ほうぅ〜(感動) って、感動してる場合じゃない。 そう、弘前まで来た目的。 それはまだ見ぬお嫁さん…その行動力のまま単身で私に会いに来てくれるという彼女に、何か青森のステキなお土産をプレゼントしたかったのである。 たとえ縁が無く終わっても、感謝の気持ちを物体で表したいと思ったんだよね。 そのあたりの熱烈な想いも北畠さんに伝えつつ、工房内でゆっくり1〜2時間おしゃべりしつつ、作品を鑑賞させていただいた。 そして、日が沈むころにやっと決め込んだ。 七々子塗(ななこぬり)。 津軽塗、研ぎ出し変わり塗りの技法の一種で、なんといってもその特徴は模様をつけるために菜花の種を蒔き付けること。 菜種による小さな円い紋がなんともメゴイ(可愛い=青森方言)。