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1988年式 BMW R100RS | Scientist on the motor
今年4月ごろに姿を見せたきり出番のなくなっていたR100RS、実はW1SAを手に入れる前から手放す事を決めていました。 「大型フェアリングが付いて、パニアケースの似合う、タンデムツーリング用ツアラーバイク」という目的で探していた3年前、T.R.Companyで偶然委託販売されていた車両がこのR100RSでした。 興味を惹かれた動機は単純で、タンデムツーリングの為でした。約10年前から有り余った時間で日本のあちこちを走り回って、美しい景色や美味しい食べ物、いくつかの得難い経験もしてきました。そんな楽しいツーリングを妻にも二輪で知ってもらいたかったのです。 私の車歴的に言えば初の外国車、初のリッターバイク、初のツアラー、初のボクサーツイン、初のシャフトドライブと、初体験尽くしになりました。しかし周りのバイク仲間には既に空冷BMW乗りがいましたし、彼らの走らせている姿から、国産車とは一線を画す独特の佇まいに魅力を感じていました。 アイデンティティとも言える大きなフェアリングは噂に違わず、走行中に受ける殆どの抵抗を跳ね除け、走行風はもちろん、雨や虫、寒さからも守ってくれました。アイドリングでは車体を震わせるエンジンは、高速域ではモーターのような静かさで回り、硬めのサスペンションと相まって高速道路に吸い付くように走る事ができました。 30年以上前のバイクという事を忘れるほどの高性能は、ソロでのロングツーリングはもちろん、目的であったタンデムツーリングも余裕をもって楽しむ事ができました。もちろんボクサーツインと縦クランクによる独特の乗り味も魅力的で、ツーリング先でのワインディングも楽しみました。 所有した3年間でトラブルといえば定番のダイオードボードマウントの破断と、チャージランプの球切れによる充電不良くらいで、基本的なメンテナンスのみでも高い信頼性を保ち続けていました。 そんなR100RSとの関係に疑問を覚えはじめたのはZ750fourと交互に乗り比べるようになった頃でした。フロント19、リア18インチの典型的なリアステアで曲がるZに対して、フロント・リア18インチで重心の低いR100RSは、前傾姿勢である事もあり、コーナリング時の車体重心を掴むことができませんでした。