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自分を「かわいそう」だと思う人生を送るのは、悲しすぎるかもしれない。 |
ボクは自分のことを可哀想だと思っている。 家族に恵まれていないと。 高校生のとき、ひょんなことから、こんなことを言われた。 「どんなに親が嫌いでも、子どもは親を選んで生まれてくるんだよ」と。 その時、横には立っていた母がボクを見て、笑っていたのを今でも覚えている。 なんとなく負けた、という感情を抱いたのも覚えている。 小さいころから、酒乱の父に殴られ、殴られ続けた母のストレス解消に殴られ。 暴力が、妹に及ばないように守り。 笑えば、うるさいと怒られ、暗い表情を浮かべていたら「笑え」と怒鳴られる。 気に入らないことがあれば、物を投げつけられ、殴られていた。 2日に1回は唇から出血して腫らしていた。 いうことを聞かなければ、ストレス解消のように丸めた新聞紙で尻を殴られ続けた。 挙句の果てに「殴ってるこっちも痛いんだ」と言われた。 学校に行けば、「小さいから」という理由だけで、いじめられる。 授業中に周りから、つつかれて「やめて」と声を上げれば、「静かにしろ」と先生に怒鳴られる。 いつの間にか学校では問題児に仕立て上げられる。 先生が親にボクが問題児だと伝えたせいで、家に帰ってからボコボコにされる。 だから、ボクは生きるために感情を殺すしかなかった。 辛いという感情を押し殺して、ピエロになって、お調子者を演じるしかなかった。 そうしないと、感情のバランスが取れなかった。 そのおかげで、学校では問題児だったけど、クラスの人気者でもあった。 でも、それが楽しかったわけじゃない。 人気者であるということは、周りの期待に応え続けなければいけないから。 いつも自分の感情を押し殺していた。 それと同時に、人気者になれなかった人間の妬みを受け止めなければいけなかった。 学生時代、ボクはそんな人間だった。 だからだろうか、落ち込んでいる友人を励ます言葉をかけても「嫌味にしか聞こえない」と言われた。 まるで全て自然体のボクが、万人から愛されているかのように感じている彼女たち。 そんな彼女たちには、ボクの言葉は嘘くさい、まるで他人事のように聞こえたんだろう。 中学時代、修学旅行で登山をした。 文化部に所属していたけれど、比較的、体力のあったボクは特に問題もなく、登って、下山した。 弱い部分を見せてはいけないという気持ちもあったと思う。