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昔の病気や怪我の治療法は? | ながのモールマガジン
抗生物質の薬がなかった時代は、風邪をこじらせて死ぬことも珍しくありませんでした。ペニシリンが発見されたのは昭和になってからですから、まだ100年も経っていません。ということは、幸村の時代はもちろんのこと、100年以上前の人は、ちょっとした病気で死んでしまう危険の中で生きていたわけです。とはいえ、フランスのパスツールが細菌学を創始した19世紀以降は、日本だと明治以降ですが、殺菌という概念が普及して、病気や怪我の治療はそれ以前よりも格段に進歩しました。それでも100年ちょっと前の話です。また、花岡青洲が世界で初めて全身麻酔に成功したのが江戸時代の中頃ですから、250年前ぐらいまでは麻酔もありませんでした。 幸村の時代は今から400年以上前ですから、抗生物質はありませんし、ウィルスや細菌は知られてさえいませんでした。ですから、熱湯消毒といったことさえありませんでした。麻酔もなかったわけですから、怪我をして激痛がしても、ただただ我慢するしかなかったわけです(それだけでも心臓発作で死んでしまいそうですね)。 戦いをすれば、当然、負傷することもありますし、疲労や栄養不足で病気にかかりやすくもなるでしょう。そうした時はどうしたんでしょうか? 負傷したり病気にならないように日頃から身体を鍛えていた。身体が弱い者は死に、強い者が病気や怪我から回復して生き延びた。といってしまえばそれまでですが、実際に怪我したり病気にかかった時はどうしたのか?ただ寝て自然治癒力(つまりは"なりゆき")に任せたのでしょうか? 恐らく、当時は当時なりの治療法があったのだと思います。薬師(くすし)は今でいえば医者のことですが、そういう人もいた。ただし、薬師が治療に当たるのは身分の高い人だけで、一般庶民はいわゆる民間療法に頼っていたのだと思います。 今でも、地方や家庭によっては行われている民間療法というものがあります。酒に生卵を入れた卵酒を飲んで精をつけるとか(酒も卵も貴重品でしたが)、ドクダミの葉を茹でて患部に当て膿を出して治すとか、筆者の子供の頃でもこうした治療法はよく見られました。