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おうちごはん映画祭 | Junko Takijiri
GWはフェスごっこ。家でとびきりの思い出をつくる実験。 たきじり家 おうちごはん映画祭 公式ウェブサイト 混雑が苦手なので、連休だからと遠出はしない。10日間家にいるのねーと思うと、何か企画したい気持ちが起こる。そして、去年の夏に風邪で中止した「おうちごはん映画祭」の構想を思い出す。 祭といっても、要はごはんをつくって食べて映画を観るだけなのだが、それっぽいパンフレットや招待メールを使うことで特別感を演出できる。 夏のパンフレットを夫はよろこんでくれた。たぶんつくりなおして渡してもよろこぶ。だけどそれでは私がつまらない。おうちごはん映画祭をやろうという話になったときに、彼は当然「またパンフレットとかつくってあそぶんだろうな」と思ったはずだ。私はその期待を裏切らなければいけない。新しいアイデアをつくり、技術を習得して、昨年の私たちを越えなければならない。星野源もそう歌ってる。 というわけで、公式サイトからグッズ、チケット申し込みの流れまで、本物のフェスのようにつくりこんでみた。つくりたいイメージは明確でも、技術が伴わないので時間がかかる。tumblrはすべてのテンプレートサンプルを試し、設定をいじり倒した。グッズづくりの機械の使い方も一から覚えた。たまに冷えた頭で立ち止まり、「私何やってんだろう」と思ったりした。 夫は公開されたウェブサイトを見てしばらく唖然とし、「またやっちまったんだな」とでも言いたげに笑った。開幕が近づくにつれ、楽しみな気持ちを徐々に膨らませているようだった。先立つ10日間、すでに準備で楽しさを満喫し、そろそろ疲れが出てきた私とは若干の温度差があった。それも私たちらしいと思った。 祭が始まると、彼は特別なお酒を飲むみたいに大事に楽しんでくれた。それを見ておなかが胸がいっぱいになった。ごっこあそびし続けた5日間、共によく疲れた。やりきった。 忘れたころ、おかわりしてもいいかもね。