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コピペ弁当の再定義 | Junko Takijiri
木曜日、弁当を作った。ゆかりごはん、とり天、玉子焼き、にんじんの明太きんぴら、蒸しさやえんどう。 金曜日、弁当を作った。ゆかりごはん、とり天、玉子焼き、にんじんの明太きんぴら、蒸しさやえんどう。 多めに仕込んでいたから、2日連続で同じ弁当になるのはわかっていた。全部おいしいからいいじゃんと思いつつ、金曜日は玉子焼きを2個から4個に増やし、申し訳なさを隠すように弁当箱に詰めた。 夫が横で紅茶を淹れていた。ふろしきで包む前に「昨日と同じでごめんね」と言うと、すぐに「とり天弁当2(ツー)やな!」と返してきた。 ツー。発売を楽しみにしているシリーズもののイメージ。ポケモンのミュウとミュウツーのように、進化を重ねているもののイメージ。瞬時の、簡潔な名づけに、「ぼくは食べるのを楽しみにしてる、玉子焼き倍量で進化したとり天弁当を!!」というメッセージを受け取った。完全な意図ではないかもしれないが、日々のやりとりの中で、虎視眈々とセンスをチューニングしている人だ。半分くらいは狙っている。 コピペ弁当のリネームで私の罪悪感を消し去り、知的好奇心まで刺激した彼は、好物のとり天を携えて颯爽と出かけていった。