horror.3ml.tv
【#ゾッとする話】【#怖い話】神隠し | 夏のホラー、冬のホラー
【#ゾッとする話】【#怖い話】神隠し俺には双子の片割れである弟と、俺達よりひとつ上の年子の兄貴がいる。 これから書くのは、兄弟三人で体験した、幼い頃の話だ。 三人で話を補完したから、結構細かくまとめることができた。 俺と弟は幼い頃、実家前の山で、危うく神隠しに遭いかけたことがある。 深い山だ。 それを連れ戻したのは、兄貴だった。 その日、俺ら双子は親が兄貴の相手をしていた隙に家を抜け出して、前の山で遊んでた。 探検のつもりだった。 でも、いざ帰ろうとすると、『目に見えない何か』が俺達を取り囲んで歩いていることに気がついた。20人ぐらい。 木々の間から家が見えるのに、歩けども歩けども、なぜか山から出られないんだ。 帰れないかもしれない。 俺達は、あまりの恐ろしさに泣きわめいた。 そうしていたら、俺達を誰かが呼ぶんだ。 兄貴だった。 俺達は必死で兄貴に呼び掛けた。 兄貴は当時家で飼ってた黒い雑種犬「クロ」を連れてきていた。 クロは凄い唸ってた。 よく覚えてる。 兄貴は山の際まで来ると、俺達をみつけ、リードを解いて『見えないものたち』にクロをけしかけた。クロは吠えまくりながら、『見えないものたち』を蹴散らした。 俺と弟は兄貴のいる山の外へ走った。 あともう少し、というところで俺は髪を捕まれ、引きずり倒された。 振り返ると、極至近距離で、崩れた『何か』が俺の髪を食ってた。 もぐもぐしてる口元が、だんだん見えてくるんだ。 ぼそぼそに皮が剥けてた。 周りにはまだ姿の見えない他の『何か』も集まってきていた。 死ぬ。 幼心に、そう悟った。 すると次の瞬間、そいつに石がぶつかった。 石礫は次々と飛んでくる。 兄貴と先に抜け出した弟と、知らない子供だった。 『何か』たちは怯んで、俺から離れた。 そこへクロが突撃し、俺は慌てて山の外へ飛び出した。 『何か』たちは山の外へ出られないようで、悔しそうに山中へ戻っていった。 しかし、俺の髪を食ったやつは、じっとそこにいた。 目は見えなかったけど、俺を見つめていた。 と、俺とそいつの視線の間に見知らぬ男の子が立ちふさがった。 小学生ぐらい。 教科書で見るような弥生髪で、裸足で、真っ白な着物みたいな格好をしてた。 その子は、俺を見続ける『何か』を睨んで「山へ帰れ」と言いはなった。 よく通る、強い声だった。