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SHINGO★西成|日本の社会的底辺が生んだ真性の気鋭ラッパー | HARDEST MAGAZINE | ハーデストマガジン
ラップがこの世に生まれることになったのは、例えば差別や失業、慢性的な経済危機や個人的な絶望などといった、出来れば自分の人生には加わって欲しくないクソみたいな状況があったからだ。その捌け口のように生まれたラップが、今や世界共通の常套手段として存在することになったのもうなずける。そしてその核心にあるのは、否応無く課せられた悪しき状況から抜け出すためのサクセスエネルギーだ。私達に強い生命力やはい上がるエネルギーを与えてくれる存在はいつも、一見するとまるで悪魔のように恐ろしく無慈悲な姿で目の前に現れる。したたかで頭のいいヤツはそれを何としても利用するが、間抜けなヤツは簡単に呑み込まれてしまう。彼は、間違いなくそのエネルギーを巧く利用することに成功した。そこがデトロイトか西成かは問題じゃない。自分に巡ってくるあらゆる状況が持っている"価値"を見極める力があるかどうかだ。 HDM:今日はハーデストがウェブで復活したということで、何か特別お題があるわけじゃないんだけど、久々にシンゴさんとお話ししたいなってことで。 SHINGO★西成:おおきに。 HDM:で、さっき、(西成の夏祭りのステージで)SHINGOさんに向かって「ラップしろ!」って酔っぱらいのおっちゃんが言ってたのを見て、そのおっちゃんは果たして"ラップ"っていうものの認識がどれくらいなのかはわからないけど、あの世代の人にまでそのワードを知らせることになったシンゴさんは、やっぱりこのエリアが生んだスターなんだなって。 SHINGO★西成:いや、スターじゃないよ(笑)。ただの…よう喋るおっちゃんやで。ラップに関して言えば、始めた頃は若気の至りでもあったけど、ラップがどういうものかを世間の人に一からわかってもらいたかったから。ヒップホップ、ラップ、レゲエ、俺はこれらが大好きで、それを周囲の人らにもわかってもらいたかった。だから俺は「THIS IS」にならなあかんかった。「THIS IS HIOHOP」になる。それを始めた以上は責任とらなあかんって思ってるし、毎回「これが最後や」って気持ちでやってる。 HDM:それ、一番最初に会った時から言ってましたね。「これが最後になってもエエ」って。