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AmayAdori Studio Performance"雨天決行"season.5『冒した者』/『ウィンドミル・ベイビー』
AmayAdori Studio Performance"雨天決行"season.5 2015年05月07日(木)~05月10日(日) @スタジオ空洞 『冒した者』(リーディング公演) 作:三好十郎/演出:広田淳一 『ウィンドミル・ベイビー』 作:デービッド・ミルロイ/翻訳:須藤鈴/演出:広田淳一 【ふたつの、「そのあと」の、はなし。】 さて、アマヤドリ春の二本立て公演です。というわけで今回は久々にわれらが拠点、スタジオ空洞での雨天決行season.5とあいなりました。 『ウィンドミル・ベイビー』は、今やアマヤドリ唯一となった旧劇団以来の創設メンバー、ちいさな重鎮こと中村早香によるひとり芝居です。この作品は、オーストラリアを舞台にしたアボリジニの老婆による昔語りでして、大方斐紗子さんによる上演に感銘を受けた広田が、どうしてもといって実現にこぎつけた一本です。歌あり、大はしゃぎありの賑やかな舞台ですが、なんと主人公・メイメイの設定年齢は70代! ですから、まだまだ30代のひよっこ女優・中村ではとても追いつかない部分もありますが、若さと経験と、ユーモアと汗と筋肉と、今もてるすべてをぶつける覚悟でアマヤドリ史上初のひとり芝居に挑みます。稽古初日に「いつでも通し稽古できますが?」と言って現れた中村も気合いは十分。乞う、ご期待です。 一方の『冒した者』は、言わずと知れた三好十郎の大作・怪作です。焼夷弾の傷跡もまだ癒えない敗戦直後の日本を、さまざまな人物を通じて重層的に描いた作品で、東京大空襲をモチーフにした前作・『悪い冗談』のあとで、広田がぜひとも取り組んでみたいと願った一本です。通常の劇作という枠組を越えて、まるで三好十郎の肉声が聞こえてくるような切迫感に満ちた戯曲で、その言葉の密度・緊張感から、彼がいかに戦後の日本を生き抜こうとしたのか、その格闘のすさまじさがうかがえます。リーディング形式と銘打ってはおりますが、ちょいとばかりその枠組を越える演出でこの、抜き差しならない作品と対峙してまいります。 以上、ふたつの「そのあと」のはなし。2015年度のしょっぱなを飾るアマヤドリの一発目、どうぞお見逃しなく! 主宰・広田淳一