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無題(酔っぱらいの独り言) | MASSIVE BLEEDING MASSACRE xxx.ver
割とありがちなことだが、例えば去年の「マッドマックス」の新作や、今年の「シン・ゴジラ」のような映画を観て、つまんねえなあ、と思った時にどういうかといえば、大抵は周囲を見渡して、自分と同じ意見の人が割と多そうなら安心して本音を語るし、大絶賛以外に何の異論もない場合は、北朝鮮人みたいに「将軍様は偉大」としか言えない人も多いだろう。 我々も社会性というのか、閉鎖性というのか、ファシズム的志向(心理学的には『アドルノのF尺度』というのだが、権威に従属する個人の傾向のことだ)というのは、普通に諸外国と比べてもかなり強いほうであると思うし、おれは北朝鮮の人びとを見ていると、「ああ、我々はアジアの兄弟だなあ」としみじみと思うんだけども、つまんないと思った映画をつまんないと主張することさえ割と難儀するのが我々の置かれている言論環境だ。こう述べると北朝鮮との違いがいったいどこにあるのかと思うほど、我々は息苦しくて自由度の低い言論環境にいるのである。 ネットでさえ、好き放題いえるのは匿名掲示板か、捨てアカをヤケクソで運営している頭のおかしい感じのツイッタラー(だいたいアニメアイコン)だけでしょう? おれは幸い、上で述べた映画は二つとも傑作だと思ったんですけど、例えば戦争映画の「史上最大の作戦」とかおっさんは無条件にマンセーするもんなんだけど(もう基礎的教養だといわんばかりに当然という顔で)、おれはこの映画が嫌いで、語らせたらかなりけなすんだけども、おれのように思っている人もちょっとはいるだろうと思うんだよ。怠い映画だもん。でもネットの海の中にさえあの映画をけなす人は多くないんだよな。むしろ「我が人生のベストワンよ」とまでいう人も多い。それはそれで、それが本音だというのなら仕方がないのだが。 多勢の意見と逆行するってのは、この国ではかなり勇気が要ることなのよ。「進撃の巨人」を批判できずにいた評論家も、そういう色々な大人の事情で逆行する勇気がなかったんだと思うのよ。