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"メランコリア" 鬱病者のみる心地よい夢 | MASSIVE BLEEDING MASSACRE xxx.ver
ラース・フォントリアーの新作だ。毎回毎回生々しい手振れカメラで陰鬱な物語をつむぐ監督だが、このシトはリアルのうつ病。今回の作品はうつ病復帰後2作目ということになるが、テーマは世界の終わり、人類の絶滅。終末の時・・ ※2012年ごろ書いた記事です 病的なキ×ガイ映像が連ねられるのかと少し不安でしたが、大変美しい映像のオンパレードでおおむね満足しました。 この話は監督がうつ病であるということを考慮すれば、深い考察は必要ないのかもしれない。監督は死にたいのである。おそらくは。うつ病患者は病気の加減でそういう考えに取り付かれることがある。そう考えていくと主人公の言動やストーリーの要点もわかりやすいと言える。まあ元々難解な映画を作る人ではない。元々ストレートに歯に衣着せない映画を作るお人であったように思う。この世の誰もが目を背けたがる不条理に果敢に立ち向かってきた人だ。だからこそ心も疲れはてるのかもしれません。(推測ですよ) 話は単純で、うつ病のヒロイン、ジャスティン(スパイダーマンのヒロインだね)がめでたく結婚することになったが、うつ病ですからそんなにはじけられません。無理して笑顔振りまいて周りの人に気を使って疲れ果ててしまうだけ。旦那には逃げられ、上司にはむかついてディスって首にされるわ、家族にも呆れられる始末。結婚式当日に旦那が逃げるのにはもっと深い事情があったのかもしれないが、あまり劇中詳しい説明はない。 うつ病は悪化し、歩くことも何するのもままならない。お姉さんのクレアは心配でジャスティンを家に呼び寄せ、服の着脱を介護してまで風呂に入れようとするが「疲れて無理」と浴槽をまたぐことすらできない。 ここで軽く説明すると、うつ病は心の風邪だの誰でもかかるしすぐ治るなんて軽々しく言われるが、そう簡単なものでもない。うつ病は脳の病気である。気分が落ち込むとかは確かに主症状だが、それはただ単に嫌なことがあったからとかだけではなく、何か行動を起こす「発動性」という脳の機能が障害を受けるため、悪化すると文字通り指1本動かせなくなる。おれは見たことあるが本当にお地蔵様のように石のようにカチンコチンになってしまう。うつ病性昏迷という。意識がないように見えるが意識は清明で周囲の話す声なども聴こえているが、行動を起こす意欲が枯れはてている状態ということだ。