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残酷戦場写真館① | ×田の哲学ノート
ギリシャのユダヤ人アレックス氏がアウシュビッツ第二収容所ビルケナウ第五クレマトリウム付近で隠し撮りした写真。 これはアウシュビッツミュージアムに展示されている。中谷 剛氏の「アウシュビッツ博物館案内」に全体の構図がのっている。ほんとに斜め下にちょこっととらえられているのだ。上の写真はそれを拡大したものである。 ものすごい臨場感だ。 森の中、無数の泣き叫ぶ丸裸の女たちがガス室に向かって走らされているように見える。監視員と思われる男の後ろ姿も。人々の悲鳴が聞こえてくるかのようだ。 隠し撮りならではの焦点がぼけた斜めの構図がとてつもない躍動感。ロバート・キャパのノルマンディーのアレを思い起こさせる。 だがアレックス氏の写真で描かれている現実は、勇ましい正義の戦いでも意味ある教訓でもない。 ただただ無益な殺戮である。 その一瞬をとらえた写真だ。