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カルロ・ズゴルロン『プラハ生まれの男』 | 四畳半文庫
カルロ・ズゴルロン(1930-2009)の『プラハ生まれの男』(Carlo Sgorlon , L'uomo di Praga)という小説があります。原著の裏表紙にはこんな紹介文があります。 大戦争の直前、アルヴァールというプラハ生まれの男が北東の村ナウラーロにやってきて、人々に夢を見させる発明を紹介する。映画である。やることなすことすべてが人を驚かせる。騎士のようで且つアナーキーな気質、ベルエポック期の中欧人の風貌。法律やしきたりなんか気にしないが、自分のモラルを信条とし、気前もいい。幼い頃から不運に見舞われたが、奇妙な幸運によって莫大な財産を得た後、アルヴァールは物事をひっくり返し、他人の不幸を癒やそうと努める。身の回りで多くの忘れ得ぬ人々が活動する。非行少女のエミリア、養女のロッサーナ、南部出身の愛想の良い執事エドアルド、「百姓伯爵夫人」こと、しっかり者のおばあさん・・・・・・。『プラハ生まれの男』は冒険の書であり通俗的な筋だが、しかし、男の運命についての特異で深い省察でもある。ズゴルロンが自らのおとぎ話のようで情熱的なフリウーリ叙事詩の一片とした、とても独創的な作品。 ズゴルロンはストレーガ賞をもらっているので、イタリアではかなり名の知れた小説家なのですが、日本では、イタリア文学研究者なら知っているかも?というくらいの残念な扱いを受けています。というか、Sgorlonを「スゴルロン」とするか「ズゴルロン」とするか、表記すら定まっていないみたいです。 『プラハ生まれの男』の原著は2003年に出版されたのですが、邦訳はいまだありません。「そのうち誰かが訳すだろう」と予想していたのですが、翻訳される気配が一向にありません。 なので、思い切って、自分で訳してみようかなと思っています。 仕事の合間にちまちまと翻訳を進めるつもりです。一年くらいで仕上がればいいかな、と考えています。