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失態か共感か、生放送で泣いた島田彩夏アナの伝達力(日刊スポーツ) | エントピ NEWS速報
【先週の言葉】「5歳の子がどんな思いでこれを書いて死んでいったかと思うと」 5歳の船戸結愛ちゃんが両親から虐待を受け死亡した事件を伝え、生放送中に思わず涙したフジテレビ島田彩夏アナウンサー(44)の言葉です。ニュースの送り手が感情的になる是非はさておき、いちばん泣いてはいけないところでは決して泣かなかったことや、絶句してしまった直後の踏ん張りにプロの気概があり、印象に残りました。 島田アナの涙は、6日に放送された「プライムニュース イブニング」でのこと。5歳の結愛ちゃんが母親に「ゆるしてください」などとひらがなで書いた反省文の全文を、キャスターとして「目をそらしてはいけない」と読み上げた後でした。「5歳の子がどんな思いでこれを書いて…」とコメントすると、みるみる涙で声が詰まって泣き顔に。真っ赤な目で「すみません」と一拍置いて立て直し、「どんな思いで死んでいったかと思うと、本当に胸が詰まる思いです」と振り絞りました。 個人的には、島田アナが全文を最後まで"普通"に読み切ったことに信頼が置けました。私自身、新人のころ「ニュースは普通に書け」と徹底的に念を押されたことを思い出します。訴える力のあるニュースなら、事実関係をそのまま書けば伝わる。送り手の感情や安い脚色は不要、ということです。虐待死した5歳児のメモというかつてない言葉の力を、涙で脚色してしまうことを島田アナも恐れたのかもしれません。泣いてはいけない、普通に、と、自分に言い聞かせる心の声が聞こえてくるような端正なアナウンスで、全文がスッと頭に入ってきました。 読み終わって島田アナは一気にこみあげてしまったわけですが、「すみません」と歯を食いしばってコントロールを取り戻したガッツに救われました。真っ赤な目のまま「メモの公開に至った背景を警視庁記者クラブに聞きます」とキリッと中継へ。手元の進行台本に鼻水が落ちていましたが、構わず続けていました。 局がクレジットし、局記者の取材事実を局アナが伝える報道番組は、タレント混在のショーアップ性を持ち味にするワイドショーとは違います。あくまでも主役はニュース。「伝える側が感情的になって中身よりも注目を集めたり、受け手の集中を奪ったりするのは本来あってはならない」(民放中堅ディレクター)というのが原則です。でも、今回の事件は誰もが泣きたくなる痛ましさで、島田アナのハプニングを責