目の前は横断歩道。信号待ち中。

フラッと隣に並んだ男性。
年は70代だろうか、PUMAに似たエンブレムをした謎のブランドのジャージ姿、ジャージにも関わらずビジネス用ベルトをしてラフになりすぎないように気を使った着こなし。そして新監督を迎え今後の行く末が気になる巨人のキャップをかぶり世相もおさえる着こなし。

『風がむこうからふいてますねぇ』
「そうですね」
『明日は何曜日になるんでしょうか』
「明日は木曜日ですね」
『やっぱり木曜かぁ~』
「木曜日です」
『木曜なんだよなぁ~』
「明日、なにかあるんですか?」
『いやいや、明日が木曜日なら絶好調です。』
「絶好調ですか。」
『うん、絶好調。』
そしてボクは横断歩道へ、老紳士は横断歩道を渡らず、来た道をまた戻っていった。
話していて気がついたが、前の歯が細い一本を残しズラッと無いというミニマムスタイル。
ボクはカメラを持っていない事を痛く後悔した。絶不調。

明日は木曜日です。