inubousaki

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犬吠埼に立つ「灯台」ではなく、白いポストを見に行く。何枚かアングルを変えて写真を撮っていたら、この白いポストを建てた人の友人2人に出会う。持っていたデジカメとスマフォのシャッターを押して上げた。後日、公道のポスト、95%が違法な状態で設置されているとニュースになったが、ポストの色とかは、法律で決まっていないんだろうか。ポスト違法設置問題よりも、ゆうパックに納品書を入れてはいけないのに、実際は殆どの通販で入れている件は、告発されないのだろうか。以前、ゆうパックに封筒を貼り付けて納品書をつけたら、納品書は信書なのでダメです、箱の中に入れてくださいと言われた。「えっ それもダメでしょ」とか思ってしまった。

屏風ヶ浦の断崖絶壁にテントを張った、風がそれなりに強くて、締まってるが砂地なのでペグがスカスカで何度も打ち直した。夜中、風が強くて起こされる、テント全体がバタついて、砂が打ち付けられる音がすごい。ペグが抜けるのでは、と少し怖かったが砂が吹き荒れる外に出たくないし、もう一本打ったところで逆に緩くなるんじゃないかとも思ったし、モンベルのテントだし、信頼するしかない。何度か起こされるが無事に朝を迎える、朝はかなり寒く、簡易ストーブがかなり役にたち、テント内はかなり快適な温度に、夜中ほどではなかったが、日も上がり9時過ぎの徐々に暖かくなるころでも、風はまだ強く吹いている、意を決して外に出て、テントを片付ける。心配していたペグは、マスト部の1本が抜けていただけで済んだようだ。風が強いし、向かい風、しかも登り坂、いきなり心が折れる。考えて見たら風力発電だらけだし、この辺りはいつも風が強いんだなと思う。海岸線から少し離れたい気分だったので、内陸側を走る事にした、しかし風は相変わらず強い、途中のコンビニで、客のおばちゃんと、レジのおばちゃんが「風強いね」みたいな世間話を耳にする、今日は特別風が強い言い方ではなかったので「風強いね」は挨拶がわりだなんだろうと、この時は思っていた。不快に思うのは強風だけではない、砂地で寝たせいか、全身砂まみれで居心地が悪い、優先して風呂を探す。東金の銭湯で砂を洗い流す、風呂から上がり際、常連客と思われるおっちゃんが「今日はすごい風だったな」と言いながら入って来た、今日はってことは、やっぱり普段よりも強い風だったんだ、コンビニで聞いた「風強いね」は挨拶がわりなんかじゃなかったんだ、常連客は続けて、こう言った「ガソリンがずっと下がってただろ?それが今日上がったんだよ」と、下がり続けたガソリン価格が30週ぶりに、値上がりに転じたニュースをこんなところで知ろうとは考えもしなかった。風がいつもより強いのもガソリン価格も、そんな情報を得たところで風が止むわけもない、風呂に入って体はスッキリしたが、予期していない勝手に飛びこんで来た情報を上手く処理しきれないでいる。しばらく銭湯の前のベンチでボーっと時間を無駄に使い、気持ちを入れ直して、向かい風へとペダルをまた漕ぎはじめた、路地からバス通りに出て、直ぐに、財布らしきものを見つけた、自転車を停め、拾うと、子供の財布だった。困った、警察に届けるのは面倒だし、子供の財布を着服するほど悪人でもない、とりあえず、子供が居そうな主婦でも通らないかなと考えた、ここから先の一番最初に見つけた警察届けても、持ち主の元に届く可能性は低い気がしたからだ。一応バス通りだが、交通量は少なく静かだった、静けさの中に人の声が微かに聞こえる。「誰か近くにいるな?」と声が聞こえた方へ向かうと、細い路地から虫カゴと網をもった、子供が3人出てきた、財布を落とさなかったか聞いたら、その内の1人の子供のだった、「あでぃがとうございました」と鼻づまり気味にお礼を言われ、「あっぶね」と友達と会話しながらそそくさと立ち去るのを見送った。海岸沿いを走っている訳じゃないので、地形的なもので自分がどの辺かよく分からないまま先へと進んだ、茂原市に入り24時間営業のマックがあったので、マックで休憩を取る。