girl in chair

Letters #10


小学生の頃、1週間ほど入院していたことがある。 風邪をこじらせたことがきっかけの入院だったので、 数日後には男の子に馬乗りして遊ぶくらいにすっかり元気になったのだが そのあとから明らかにひとつ変わったことがある。


感覚の話なので、なかなか共感を得づらいことなのだけど どうしても妙なのでここに書き留めておこうと思う。 触ったものの感覚が実際の大きさと対応しないのだ。 たとえばスプーンを持っているとしよう、 スプーンは片手で軽く持てるようなサイズのものである。 だけどそれを持っている自分の感覚としては、それがものすごく大きい。 自分の体を凌駕するような大きさ。 横になっているときによく起こる。 あまりにも違和感があったので、調べてみた。


不思議の国のアリス症候群、というものに行き当たった。 ”知覚された外界のものの大きさや自分の体の大きさが通常とは異なって感じられる”


ぴったりだった。 最近はだいぶ減ったとはいえ、妙なものに好かれてしまったようである。



Letter from 15 Jan.2017