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ニッポン応援! ドレスキャンプがシンガポールでアジア最大のファッションイベントに挑戦

DRESSCAMP Runway Show with PARCO is Coming Soon in Singapore!

 

アジア最大のファッションイベントとして知られる「Asia Fashion Exchange」に、今年はパルコの強力バックアップの元、「DRESSCAMP」がショーを開催することに。

海外(日本)から出場するブランドで、会場となるテントをいっぱいにするのは想像以上に大変なもの。

パルコも現在その環境づくりのため誠意努力中、そして微力ながら『The STYLE INSIGHT』も応援しているので、みなさんも日本チームにぜひエールを!

詳細はこちらです。

http://the-styleinsight.com/post/84005667294

 

Yoko Kondo / Fashion Journalist(近藤陽子/ファッションジャーナリスト)

ASHLEY ISHAM, Fabulous Singaporean Fashion's New Collection

「Ashley Isham(アシュレイ・イシャム)」というブランド、そしてデザイナーを知っているだろうか?

思えば、私が彼のことをきちんと認識したのは遅ればせながら昨年シンガポールで開催されたAudi Fashion Festival。

その時彼をあらゆるショーのフロントローで見かけ、てっきり現地のセレブリティだと思っていたものの、聞けばセント・マーティンズ美術学校を卒業した後10年以上のキャリアを持つファッションデザイナーで、レディガガやカイリー・ミノーグ、クリスティーナ・アギレラ、モデルのエリン・オコナーなどが彼の服をレッドカーペットやステージで着ているという。

アンドロジナスな風貌がとにかく目立つタイプで、最初はちょっと気難しい人なのかも?と思ったが、今年改めてシンガポールを訪れた際、フセイン・チャラヤンのショーの後に声をかけてみたら意外にシャイでいい人。

そんな彼自身のコレクションも今年、Audi Fashion Festivalでお披露目された。

  

フューチャリスティックなサンバイザーに真っ赤な口紅、ぴたっと肌に貼り付くレザーのタイツが印象的だったコレクション。

元々国際的なファッションデザイナーになることを目指し、ロンドンという街の息吹を感じながら正規の教育を受けただけあって、他のシンガポールデザイナーよりも欧米的なエッジが効いていて、かつ彼の持ち味であるゴージャスな雰囲気を漂わせている。

作風を見るに主要都市のトレンドマーケティングにも入念なのだろう、ネオプレン素材のスウェットにバイカラーのソフト・ボディコンシャスドレス、クロップド丈のボレロやレザーやジャージー、ウールといった異素材ミックス、フラワーモチーフなど切れ味のあるシャープでモダンなスタイル揃っていて、レッドとカーキがキーカラーになっている。

ここで少し過去を振り返ると、日本のファッションデザイナーの場合、クリエーションは素晴らしくてもビジネスが成り立っていない、自己アピール力が足りない、といったことが国際的な場面で矢面にされるパターンが多いが、その風潮は彼にとってもなきにしはあらずだったらしい。

アシュレイにとっても最初からブランドがうまく軌道に乗ったわけではなく、彼自身デザインがファイナンスに左右されることを理解することは容易ではなかった。

しかし彼はすぐにビジネスの重要性、つまりは服を“売る”といういうことに最大のフォーカスをあて、顧客のターゲット層を調べ上げ、ベストなチームを作り、ビジネスを組織的に繋げていくためのプロセスを“急いで”習得する。

また彼自身が目立つ存在になる、というのも戦略なのかどうかはわからないが、少なくとも東京のファッションウィークのデザイナーにはあまりない傾向である意味新鮮。

ストイックとトレンドのバランスというか多少なりとも表舞台で“見られる”ことを意識した派手さがあるように見受けられ、そんな部分は適材適所で日本人が見習ってもいいところかもしれない(この写真はおとなしいほうで、イベント時は郷ひろみ並み!?)。

シンガポールにあるショップをある日TVで見た時はアジアのリッチマダムが好みそうなドレスばかりが目についたが、ショーを見た限りではエレガンスだけでもない、モードだけでもない、品と遊び、ちょっとした反骨精神を彼なりにうまくアレンジしているように見えた。

反骨精神というのは、過去にロンドンファッションウィークで“Size00”というTシャツを登場させ、スキニーモデルを使うことを騒ぎ立てるメディアに対して反抗心をむきだしにしたこと、など知る人は知る社会的な物議もそれなりに洗礼を受けてきた経緯からの想像なのだが。

とはいえ、ショーは後半になるにつれて、裾が宙に舞うほどに優美なイブニングドレスが増えていった。

日本人デザイナーにもたびたび見られるが、アシュレイもヨーロッパとシンガポールでは提案する服のテイストを変えている。

シンガポールではドレスアップの習慣があり、大きなボールルームが年6回開催されるため顧客はそのたびに違うドレスを求めるのだ。

ヨーロッパでも出かける時はそれなりに身なりを整えはするが、意外にもシンガポールのほうが自分を高級に見せること=着飾ることにかけては一歩上をいっているかもしれない。

実際彼の服は一見シンプルに見えるものも含め、実は結構手がこんでいる。

バックステージのラックにかけてあった服を触った時に、まず彼の服は女性の身体を美しく見せるのだろうと思った。

素材はフランス製とイタリア製にこだわっており、ロンドンで作られる服はボディラインを優しくなぞったものが多く、女性をセンシュアルでパワフルな気分にさせる。

時間が戻るのならばおそらく違う分野の道を歩んでいただろう、と語ったことがあるアシュレイ。

彼の母親は、息子には外科医になってもらいたかったらしい。

そういう母親こそ仕事は仕立て屋で、息子に最も大きなインスピレーションを与えていた存在なのに(笑)。

11、12歳頃はいつも母親の仕事風景を見て、お店にはないような服を作ってほしいとおねだりしていたそう。

そんなエピソードを聞きつつ彼のことを考えた時、この人は結局ファッションが好きで好きで仕方なくて、なるべくしてファッションデザイナーになったのだろう、という結論に至った。

そもそも、どれだけ技術や才能や資金があっても、デザイナー本人の好き!というまっすぐな気持ちがなければ他人に感動は与えられない。

甘いかもしれないけれど、星の数ほどデザイナーが存在する今、私自身の記憶に残るデザイナーとはそういうエモーショナルなスタンスを持った人だ。

 

Yoko kondo / Fashion Journalist(近藤陽子/ファッションジャーナリスト)

Episode 1 : TSUMORI CHISATO , Japanese Designers Can Take a Lead in Audi Fashion Festival Singapore?

 

http://the-styleinsight.com/post/52848264373/audifashionfestival2013-tsumorichisato

★Check out one more news!

Audi FASHION FESTIVAL SINGAPORE 2013 : The House of Herrera Fall 2013 Fashion Event with Mrs. Herrera and Carolina Herrera de Báez

 

http://the-styleinsight.com/post/51450500723/audifashionfestival2013-singapore

 

Yoko Kondo / Fashion Journalist(近藤陽子/ファッションジャーナリスト)

DRESSCAMP Runway Show with PARCO is Coming Soon in Singapore!

今年もあのシンガポール発・アジア最大のファッションイベント、「Asia Fashion Exchange」がやってくる。

しかも、今年の招聘日本人ブランドは「DRESSCAMP(ドレスキャンプ)」!

5月17日、現地Tent@Orchardにてデザイナー・岩谷俊和氏がランウェイ形式で発表するのは、先のメルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京でも好評だった2014-15年秋冬コレクションの新作だ。

   

 

 

これは「海外を舞台にしたファッションデザイナーの事業成長への機会提供」の一環として、パルコの強力バックアップの元実現した企画。

パルコはシンガポールにPARCO(Singapore)Pte Ltdという子会社を運営しており、これまでにも20年以上に渡って培ってきた現地ネットワークを活かして、「HELLO,SHIBUYA TOKYO」や「PARCO next NEXT」など新しい才能の発見と応援を目的としたさまざまなプロジェクトを手がけてきた。

最近だと、渋谷パルコに登場した「SINGAPORIUM」というショーケースが記憶に新しい。

http://the-styleinsight.com/post/78616703097

 

 

そして今年は「DRESSCAMP」。

デザイナー本人も、「シンガポールでコレクションを発表するチャンスに恵まれとても興奮しています。私達のコレクションを気に入ってもらえると確信しており、当日を楽しみにしています!」と自信満々、いざ迎える晴れ舞台が待ち遠しくて仕方ない!

    

   

 

 

ちなみに2014-15年秋冬コレクションは、The Threepenny Operaのドイツアヴァンギャルドなムードに、ルキノ・ヴィスコンティのイタリアンデカダンスを加えた“Theatrical”な世界観が印象的だった。

メンズではバレエタイツに紳士風の大きなボウタイ、それにシャツが多く登場し、ウィメンズではフリルやレースに加え、お決まりのドラマティックでボリューミィなドレスに今回は花のコサージュをスカートの中にイン、という凝った物作り。

とはいえそこにはただ派手さ、豪華さ、といったものが存在しているだけでなく、次の日には捨てられてしまう花屋に飾られた花のように“キレイと汚いの表と裏”を表現した、という隠れたメッセージが紛れ込んでいるのがまた情緒深い。

 

 

 

もちろんこのブランドならではのインパクトの強いテキスタイルも健在で、そんなダイナミックなデザインはシンガポール並びに東南アジア諸国の感度の高いカスタマーにもきっと受け入れられるだろう、と容易に想像がつく。

渋谷パルコでは5月1日〜14日の期間中、この「Asia Fashion Exchange」への参加に合わせてパート1 1階にポップアップストアもオープン。

アーティストMadsakiの作品「Happiness Overdose」とコラボレーションしたアイテムを中心に、ブランドの2014年春の新作アイテムを先行販売する他、カットソーやキャップ、水着などを数量限定で展開するそうなので、そちらもぜひチェックしてみたい。

 

 

【2013年のシンガポールのファッションウィークレポートまとめはこちら】

『marie claire style』 report by Yoko Kondo

http://www.afpbb.com/articles/marieclairestylejp/2950152?pid=10899177

 

 

【2013年にパルコがシンガポール進出をサポートしたのは、ジュン オカモト!】

JUN OKAMOTO, A Jump in The Show of Singapore & Limited Shop New Open in Tokyo

http://the-styleinsight.com/post/61034457720

 

 

 

Yoko Kondo / Fashion Journalist(近藤陽子/ファッションジャーナリスト)