50mm f2.8

flickr

A cat in spring,Japan : 春の猫 by Makoto Aoki
Via Flickr:
Sony NEX-7 + KMZ Jupiter-8 50mm f2

10

20170519 酸欠少女さユりさん 

新宿駅新南口路上ライブ

さユりさんが、ファーストアルバムリリース記念イベントとして、路上ライブを行って下さいました!

前回の新宿路上ライブの時は、写真撮影がNGだと思っていたので、良い位置で撮影することができず、かなり遠い位置から撮影することになりました。

そのことを、僕はずっと後悔していました。

もし次回さユりさんが路上ライブをする機会があったなら、絶対に最前列で最善の準備をして…撮影許可が降りたなら全力で撮影させていただこう…

そう思っていました。

そして、さユりさんの路上ライブ日…20170519が来ました。

18:30のライブスタートでしたが、僕は昼の12:35には、会場である新宿駅新南口SUICAペンギン広場に着いていました。

そのくらい、僕の前回の後悔は深かったのです。

白夜行という分厚い小説を読みながら、僕は開演を待ちました。

実際にどこにさユりさんが立って歌うのかが分からないので、最終的には三列目になってしまいましたが、路上ライブ設営のスタッフさんから今回のライブの撮影許可が告知され、待ちに待ったさユりさんの路上を記録する機会が現実のものとなりました! 

最前列ではなかったものの、三列目は僕にとって充分力を発揮出来る場所でした。

ジュラルミンケースの中には180mmのf2.8と24〜105mmのf4が入っていたからです。

他にも15mm fisheye、 500mm refrex、 21mm f2、 50mm f1.8も用意していました。

ですが、今回その出番はなさそうです。


今回の射程距離内では180mmがベストで、次点で105mmとすぐにわかりました。暗箱も2台あるので、レンズ交換する必要もなくその二本を装備できます。

装備的にも距離的にも申し分ない状況で、僕はその時が始まるのを待っていました。

ライブが始まってさユりさんの歌が聞こえてくると、僕は即座に暗箱と一体になりました。

同時に2年前…さユりさんのメジャーデビュー発表時、渋谷で完全な暗箱になってしまった自分の失敗も脳裏に浮かびました。

ちゃんとさユりさんの歌を聴き、さユりさんの声を聞こうと思いました。

さユりさんがサイレントモードでの撮影を推奨されたので、真っ先にサイレントシャッターで撮影を行いました。

しかしサイレントシャッターで撮影した画像を見ると、広場の照明の影響で画面上にフリッカーが現れていました…。

…これではさユりさんの姿が正しく撮れません。

音量低減シャッターモードを選択、これが僕の暗箱…未知子(EOS1Dx)にできる配慮の限界でした。ナナ(α7S)に至っては、そのモードすらありません。

関東は電源周波数が50Hzなので、サイレントシャッターでも1/50で切ればフリッカーは起こりません。

ですが、さすがに日没時に1/50では被写体ブレが起きてしまいます。

感度の限界は4000。f値は最低でも4欲しいのです。

悩みました。

でも…この時間は二度と戻って来ません。

そして、さユりさんの魅力を伝えることができる僕の武器は、カメラとレンズだけなのです…。

…僕はもう路上で後悔したくはなかった…。


心の中でさユりさんに謝りながら、渾身の想いを込めてシャッターを押しました。


あとは、よく覚えていません。さユりさんの歌が頭の中にぐるぐると渦巻いて、僕はさユりさんをレンズ越しに見続けていました。

フラレガイガール・birthday song・十億年・ミカヅキ

心を揺さぶられる楽曲が、歌が、いつものように体の中に流れ込んで来ます。

さユりさんの楽しいMCも聞こえていました。まずい歯磨き粉だと思わなかったという話。人見知りの話。夏…ヒナゲシの花言葉の話。ケーキを焼く…スピードラーニングの話。世界征服ビルの話。歌は鳴き声。さユりさんも僕らも2017年の日本に生きている生き物…。

この時間がずっと続けばいいのにと思いながら、気がつけば路上ライブは終わっていました。

前回の新宿路上で芽生えた僕の後悔は、この日の夜、新宿路上で解消されました。

サイレントシャッターで捉えたさユりさんの姿も、僕がさユりさんの言葉を受け止めた人工の記憶としてカメラに残っていました。

そして、その写真の方が、迷いなく美しいさユりさんの姿を記録できていました。

やはり僕は気持ちが写真に表れるタイプの生き物みたいです。

カメラとは、色々な事象を記録する小さな部屋ですが、そこにちゃんとさユりさんを迎え入れることができていたように感じました。


さユりさんの路上ライブを見に来たオーディエンスの数は推定2000人。

こんな規模の路上ライブを、僕は聞いたことがありません。

さユりさんはあのギター1本で、これだけの人間を束ねることができるのです。

さユりさんのファーストアルバムのタイトルは“ミカヅキの航海”ですが、この日さユりさんの船に乗った路上のボイジャーは2000人いたのですね!

その一人として、あの記憶に残る時間の光を記録できたことは、僕にとって忘れがたい思い出となりました。

路上ライブをこれほどまでに愛しているアーティストは、さユりさん以外いないと思います。

そして、路上撮影者としての写真家を名乗っている自分が、そんなさユりさんに出会えたことは、本当に幸運であったと思います。

さユりさんが路上に立つならば、僕はいつまでもそこに行き、その姿を、その感動を、記録し・記憶し続けて行きたいです…許されるものならば。

さユりさんの音楽を愛している写真家として。

当事者として。

さユりさん…本当にありがとうございました!

この体は、この世界は、巨大な、巨大な、奇跡ですね!

2017/06/10 07:04 #庭の花 #紫陽花
α7II/INDUSTAR 61 L/Z MC 50mm F2.8
ISO200,F5.6,1/60秒,露出補正0
#SONY #α7II #SONYα7II #INDUSTAR #M42

2017/06/08 18:33 #庭の花 #紫陽花
α7II/INDUSTAR 61 L/Z MC 50mm F2.8
ISO320,F2.8,1/60秒,露出補正-0.3
#SONY #α7II #SONYα7II #INDUSTAR #M42

2017/06/10 07:03 #庭の花 #紫陽花
α7II/INDUSTAR 61 L/Z MC 50mm F2.8
ISO100,F2.8,1/320秒,露出補正0
#SONY #α7II #SONYα7II #INDUSTAR #M42