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オーテックジャパン30周年車が目指すのはアバルト?それとも…: オーテックジャパンは、先日開催された東京オートサロンでもブースに展示されていたエルグランドライダーやデイズボレロ、エクストレイルモードプレミア、そしてNISMOシリーズといったカスタマイズカーをはじめ、LV(ライフケアビークル)と呼ばれる福祉車両など日産車の架装を行っているメーカーです。

オーテックジャパンが手掛けた質の高いカスタマイズカーは部品単体での販売はしておらず、コンプリートカーとしてのみ販売されています。

しかも新車ディーラーで購入でき、保証も普通の日産車と同様の内容を受けることができるので、ファクトリーカスタムカーとして新車だけでなく、中古車となってからも高い人気を得ています。

「スカイラインの父」こと櫻井眞一郎氏が初代社長に就任し、オーテックジャパンを設立したのが1986年9月。今

年は創立30周年を迎えるにあたり30周年記念車(以下A30)を販売することが決まり、今回そのプロトタイプに試乗することができました。

オーテックジャパンはこれまで技能伝承を主な目的として、ラシーンベースのA10、スカイラインベースのA25と呼ばれる記念車をはじめ、現行型マーチボレロをカスタマイズしたボレロRやミッドシップエンジンに換装したマーチ、MID-11などを製造してきました。

これらのクルマは社員有志が業務時間外の活動として費用は最小限、社内にあるものを活用という制限の中で製作されたいわゆる“まかない車”でした。

しかし、今回のA30は社員だけが楽しむのではなく、ユーザーと一緒に楽しめるようにと販売が決定しました。

オーテックジャパンとユーザーの夢の共有であるA30はベース車決めからスタートします。過去にオーテックジャパンが発売したステージア260RSなどのレストアを望む声もありましたが、12SRやマーチRなど、これまでオーテックジャパンが手掛けたカスタマイズカーで最も多いマーチがA30のベース車に相応しいとなり決定しました。

A30のコンセプトは「見てニッコリ、走ってニヤリの笑顔製造機」で、見た目も中身も茅ヶ崎の職人の技による手作りのスペシャルモデルです。

エクステリアはマーチの癒し系を活かしつつ、ただ者ではない雰囲気を纏います。そして走らせると高回転までしっかりと回り、ドライバーが使い切れる性能そして官能的なサウンドを味わえることがA30の価値となっています。

今回のプロトタイプはまだエクステリアは未完成のままですが、全幅1800mmとなるボディは約90mmのワイドトレッド化を行われており、205/45R16タイヤを装着。タイヤはミシュランのパイロットスポーツ3をチョイスしています。

エンジンはノートニスモなどに搭載されている1.6L直4エンジンのHD16DE型。このエンジンをベースにエンジンブロックのポート研磨をはじめ、クロモリ鋼から総削り出しのコンロッド、専用カムシャフト、タングステン材を圧入したクランクシャフト、強化バルブスプリング、専用ECU、大容量サイレンサーの採用などのチューニングによってレッドドーンが7000回転以上という高回転型エンジンへと変貌を遂げています。

サスペンションはショックの筒径アップをはじめ、スタビライザーの強化をはじめとした専用チューニングを施し、ボディもブレースを装着することでパワーアップしたエンジンに対応しています。

それでは、A30プロトタイプのインプレッションを紹介しましょう。

茅ヶ崎の匠が手組をしたHR16DEエンジンは、とにかく軽い吹け上がりが特徴です。

レッドも7000回転以上と高めてあるので、アクセルを踏むとどこまでも加速していきそうな感じです。しかもレッド近くまで回しても、パワーのたれがありません。このフィーリングはホンダのVTECではなく、ワンダーシビックSiに搭載された1.6L直4のZCを彷彿させるフィーリングに近い感じがしました。

また強化された5MTはカチカチっとギアの入りも良く、滑らかな吹け上がりを見せるエンジンとの相性も良いです。

マーチのボディに205/45R16というワイドなタイヤではパワーロスが気になりましたが、その点はそれほど気になりませんでした。コーナリングの旋回性能は良いのですが、少々直進安定性に不安が残りました。まだプロトタイプということで、これからセッティングを煮つめていけばこの不安も解消されることでしょう。

ボディサイズは全長3900mmで全幅1800mmというA30ですが、茅ヶ崎の匠の技がふんだんに盛り込まれたチューニングマシン。目指すところはアバルトなのでしょうか。それともルノースポールになるのでしょうか。

発売日や価格などはまた後日発表ということですが、皆さんはいくらなら購入しますか?

(萩原文博・撮影・小林和久)

画像付き元記事はこちら:オーテックジャパン30周年車が目指すのはアバルト?それとも…(http://clicccar.com/2016/01/25/350412/)

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