“門間:さすがに国鉄としては爆弾の映画はまずい。ということであれば、新幹線のいろんな撮影は、例えば、盗撮なんですよね? 佐藤:(笑)実際に走っているところは、「絶対に線路の3メートル以内には近づけさせない」とか、いろいろそういうのがありまして。 門間:じゃ、撮る分にはいいわけですか? 佐藤:いや当然、国鉄の敷地外から撮れば別に国鉄としては文句いえないわけですから。 門間:撮影の情報があると職員が集まってバリケード組んで阻止するとか、そういうんではないんですね(笑)。 佐藤:ええ、そこまではいかなかったですけどね。ただスクリーンプロセスをずいぶん使いましたね。それは普通、乗って撮らなければいけないんだけれど、当然許可にならないんで、ホントに隠しカメラでカバンの中に仕込んで撮ったり…。それからミニチュアを作ったんですが、それもいわゆる常識的なミニチュアじゃリアリティが出ないということで、一両約1メートルぐらい、で、12両編成ですから12メートルぐらいの大きな新幹線を作りましてね、それを撮影所の裏のオープンに約150メートルぐらいのレールをつくってそこで走らせたんです。 (中略) 門間:…協力が得られない、ということになれば、例えばコントロール室とか、新幹線の車内とかはどうやって再現なされたんですか? 佐藤:ま、これはあんまり大きな声で言えないんですけど…(笑)。コントロール室というのはもちろん僕達は入れてもらえなかったんですけれど、実は国鉄は、外国人に弱いって。「外国人なら(入っても)いい」と、鉄道関係者が。それで、日本で無名の外国の俳優をドイツの鉄道関係者に仕立てましてね、それでデザイナーを案内役にしまして。それで全部盗み撮りしてきましてね(会場爆笑)。 門間:写真でですか!?隠し撮りで? 佐藤:ええ。それで新幹線の車内は、日立製作所とか東芝とか、(実際に)作ってるところからそれぞれ全部の部品本物を買ってきまして、それを組みたてたんです。あとで各会社が全部、国鉄から怒られたらしいですけど。 (中略) 門間:そうですよね。で、それは結局、国鉄とは訴訟問題にはならなかったんですよね? 佐藤:ええ、別にならなかったですね。ただ、当時東映は教育映画とかテレビで「鉄道保安官」とかやっていたり、国鉄のPRをずいぶん撮ってたわけですが、3年間、出入り禁止になったみたいですけど(笑)。”

ゲストトーク 伝説の映画はこうして作られた
しんゆり映画祭ゲストトーク2002「新幹線大爆破」
Loading more posts...