新書を読む第六回 『アニメを仕事に!トリガー流アニメ制作進行読本』

少し前、アニメ制作会社A-1picturesの制作進行を勤めていた二十代男性が過労自殺に認定されたニュースがあった。カルテに書かれていた月当たりの労働時間は600時間だったという。単純に計算して一日あたり4時間しか自分の時間がない。働き過ぎであるのは明白だ。
  今日紹介する新書はその男性を死に追いやった制作進行という仕事について、「キルラキル」「リトルウィッチアカデミア」などのアニメ業界に衝撃を与える作品を作り続けるアニメ制作会社「TRIGGER」の代表取締役による書である。

  読んでまず抱いた感想は「そりゃあ死ぬわ」である。1人の人間に求められるタスクの量が常軌を逸している。ほぼアニメ作業の全行程に関わらなければならない制作進行はアニメ制作におけるスケジュール調整からありとあらゆる雑務をこなさなければならない。その仕事の重要さは十分伝わる内容となっている。制作進行がいなければアニメは出来ない。
  しかし、いくらなんでもこれは酷すぎるといわざるを得ない。終始、アニメが好きならそんな仕事も耐えられる、そんな雰囲気が出ているが、ここまで忙しかったらいくら好きでも嫌いになってしまう。大好きなものが大嫌いに変わることほど、人間を絶望させるものはない。
  アニメ制作の場が大変な環境なのは分かる。低賃金、重労働。海外に外注してコストを削らなければ立ち行かない。ブラック中のブラックだということ。皆アニメが好き、その一心で身も心も捧げていることも。しかし命まで差し出すなと言いたい。
  内側からしたらそれらは洗練されたシステムなのかもしれない。しかし外からみれば可笑しいほどゆがんでいる。政府もクールジャパンとほざく前に業界の改善に力を入れるべきだ。
 アニメは多くの人の手がかかるもの。分担作業である。ならば制作進行という仕事も分担できなかったのだろうか。アニメが大好きな人がアニメで死ぬことなどあってはならない。悲しすぎる。
  ところで本書はQRコードを読み取り動画を見ることによってアニメ制作の流れを一通り分かる構造になっている。アニメ入門として良書だ。しかしアニメ制作の喜びが伝わって来たかと言われれば首をかしげる。

タイトル:『アニメを仕事に!

トリガー流アニメ制作進行読本』

著者:舛本和也

出版社:星海社

64 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/09/12(金) 16:16:55.63 ID:riNkmUfZ0.net

A+:ボンズ、京アニ
A-:IG、シンエイ動画、PA WORKS
B+:トリガー、マッドハウス、動画工房
B-:東映、タツノコプロ、ufotable
C:、White fox、Studio五組、A-1Pictures、OLM、AIC、JC STAFF(1軍)、SILVER LINK
D+:XEBEC、ブレインズベース、シャフト、GAINAX、アートランド、サテライト、マングローブ、GONZO
D-:8bit、ハルフィルムメーカー、童夢、Gohands、コメット
E+:ディーン
E-:トムス、アームス

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